ケモカインアンタゴニストを用いた膠原病の治療に関する研究


研究課題名 ケモカインアンタゴニストを用いた膠原病の治療に関する研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2002
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14570414
研究代表者 長谷川 均  (ハセガワ,ヒトシ) 愛媛大学・医学部附属病院・講師
研究代表者番号 40164826
研究機関 愛媛大学 研究機関番号:16301
研究分担者 能勢 眞人  (ノセ マサト)  愛媛大学・医学部.  教授  (70030913)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 内科学一般 研究分野コード:631
キーワード chemokine / chemokine antagonist / collagen diseases / MRL/lpr mouse
研究概要 【目的】腎炎・血管炎の発症および進展に種々のケモカインの関与が指摘されている。我々は遺伝子治療可能な分泌型ケモカインアンタゴニストの作成とMRL/1prマウスでの長期観寮可能な系を確立し、ケモカインアンタゴニストの腎炎・血管炎の発症、進展への影響および治療薬について検討した。また、SLE様マウス慢性GVHDモデルを用い、SLCアンタゴニストの慢性GVHD抑制効果について検討した。
【方法と結果】まず、MCP-1およびTARCのN末端からCCから2アミノ酸前まで除去し、分泌型のMCP-1およびTARCアンタゴニストを作成した。これらのアンタゴニストは脾細胞のchemotaxisを強く阻害した。腎炎発症前の7週齢と腎炎を発症しはじめた12週齢のMRL/1prマウスにMCP-1アンタゴニストを導入した非転移性線維芽細胞株を皮下に移植し、それぞれ8週後に腎炎・血管炎の程度を検討した。MCP-1アンタゴニスト投与群はコントロール群に比較して、腎間質へのT細胞、マクロファージの浸潤の有意な減少、半月体形成の抑制、血管炎の抑制がみられ、MCP-1アンタゴニストは、腎炎、血管炎の発症および進展に抑制的に働いた。一方、TARCアンタゴニスト投与群は腎炎・血管炎の発症・進展に影響を及ぼさなかった。SLE様マウス慢性GVHDモデルはDBA/2マウス脾細胞をBDF1マウスに移入して作成した。DBA/2マウス脾細胞をSLCアンタゴニストと反応させて移入した群では、コントロールと比較して脾腫の軽減や自己抗体産生の減少を認めた。
【結論】MCP-1アンタゴニストが腎炎・血管炎の発症および進展に抑制的に働き、腎炎・血管炎の治療に効果があることが期待される。また、SLCアンタゴニストは慢性GVHDの予防に効果があることが期待される。
発表文献 Hasegawa, H., et al.:   "Antagonist of monocyte chemoattractant protein 1 (CCL2) prevents the initiation and progression of lupus nephritis and renal vasculitis in MRL/lpr mice"  Arthritis and Rheumatism (in press).  
Sasaki, M., Hasegawa, H., et al.:   "Antagonist of secondary lymphoid-tissue chemokine (CCL21) prevents the development of chronic graft-versus-host disease in mice"  Journal of Immunology 170.  588-596  (2003)  
Kohno, M., Hasegawa, H.:   "Chemokines and autoimmune diseases"  Recent Research Developments in Immunology 4.  115-126  (2002)  


 

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