アレルギー炎症における転写制御因子BCL6の制御機構の解析


研究課題名 アレルギー炎症における転写制御因子BCL6の制御機構の解析
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2002
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14570404
研究代表者 有馬 雅史  (アリマ,マサフミ) 千葉大学・大学院・医学研究院・助手
研究代表者番号 00202763
研究機関 千葉大学 研究機関番号:12501
研究分担者 徳久 剛史  (トクヒサ タケシ)  千葉大学・大学院・医学研究院.  教授  (20134364)   
幡野 雅彦  (ハタノ マサヒコ)  千葉大学・大学院・医学研究院.  助教授  (20208523)   
岡田 誠治  (オカダ セイジ)  熊本大学・エイズ学研究センター.  教授  (50282455)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 内科学一般 研究分野コード:631
キーワード BCL6 / IL-5 / 転写抑制 / 好酸球 / アレルギー
研究概要 気管支喘息の病態に、Th2細胞の機能が極めて重要である。ヒストン脱アセチル化を介して転写抑制因子として働くBCL6はTh2型炎症を強力に抑制すると考えられるが、そのメカニズムは明らかでない。我々は本研究過程において、BCL6ノックアウト(Ko)マウスでIL-4、IL-5、IL-13の産生が亢進していることや、BCL6をリンパ球に特異的に強発現させIck-BCL6トランスジェニック(Tg)マウスで、実験的喘息の発症が抑制されることを見出した(投稿中)。そこで申請者は、BCL6を分子レベルで有効に制御する方法を確立し、新たな喘息治療の開発を目指す。また、我々はIL-5遺伝子がBCL6の標的遺伝子であることを発見した。またTh1細胞ではBCL6のIL-5遺伝子への結合が維持されるのに対してTh2細胞では機能的修飾によりその結合能すなわち転写抑制能が刺激により解除され(J. Immunol,2002)、BCL6はエフェクター細胞レベルでTh2サイトカイン遺伝子の転写制御に働くことを示唆している。一方、Th2型メモリーT細胞の分化には、これらTh2サイトカインの遺伝子によって構成されるTh2 cytokine gene clusterのヒストンのアセチル化による特異的なクロマチンの構造的変化、すなわちリモデリングが必須とされることから、BCL6は、メモリーT細胞におけるIL-4、IL-5そしてIL-13の遺伝子群をepigeneticに制御する重要な因子であることが想定される。そこで、申請者はTh2 cytokine gene clusterのクロマチンリモデリング化に重要と考えられているIL-13とIL-4遺伝子間に存在する領域(conserved non-coding sequence 1: CNS-1)にBCL6の結合塩基配列が2ヶ所、重複して存在することを見出し、現在、これらの領域におけるBCL6の機能を解析している。
発表文献 Arima, M., et al.:   "A putative silencer element in IL-5 gene recognized by Bcl6"  J. Immunol. 169.  829-836  (2002)  


 

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