| 研究課題名 | 内部監視の免疫機構(innate immunity)における肝リンパ球の重要性 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 2002 |
| 研究期間 | 2002-2005 |
| 研究課題番号 | 14370162 |
| 研究代表者 | 安保 徹 (アボ,トオル) 新潟大学・大学院・医歯学総合研究科・教授 |
| 研究代表者番号 | 30005079 |
| 研究機関 | 新潟大学 研究機関番号:13101 |
| 研究分担者 | 関川 弘雄
(セキカワ ヒロオ)
新潟大学・大学院・医歯学総合研究科.
助教授
(50018694)
渡部 久実 (ワタナベ ヒサミ) 琉球大学・遺伝子実験センター. 教授 (50143756) |
| 研究種目 | 基盤研究(B) 研究種目コード:310 |
| 審査区分 | 一般 区分コード:03 |
| 研究分野[2] | 内科学一般 研究分野コード:631 |
| キーワード | 自己免疫疾患 / 胸腺外分化T細胞 / B-1細胞 / ヒト肝リンパ球 / B-2細胞 / 肝移植 / NZB/WF_1マウス / マラリア |
| 研究概要 | ヒト及びマウスの肝移植と自己免疫疾患における肝及び末梢血の胸腺外分化T細胞とB-1細胞について研究した。肝の胸腺外分化T細胞を1990年に発見以来多くの仕事を成し遂げてきたのでこの研究をさらに発展させた。マウスの実験と併行してヒト肝リンパ球の研究に進展した。 本学第1外科と第3内科と協力してヒトの肝リンパ球解析を行った。ドナーとレシピエント両方の肝リンパ球解析を行うことができた。その結果、ヒト肝(ドナー)にはCD56^+T細胞というNKマーカー陽性のT細胞の存在が明らかになった。このT細胞はマウスで見い出された胸腺外分化T細胞に当たると思われた。レシピエントはさらにこの細胞が増加していて末梢血にも出現した。これらのin vitroでの相互作用を研究した。 自己免疫自然発症モデルNZB/WF_1マウスを用いた研究を次に行った。ここで興味深いのは胸腺外分化T細胞とB-1細胞の同時検出である。つまり、古い免疫システムとして胸腺外分化T細胞とB-1細胞の組み合わせがあり自己免疫疾患の発症メカニズムとして働いているものと考えられた。これに対して、T,B(B-2)細胞は進化した免疫システムであり、外来抗原向けの働きとして存在しているものと考えられた。 マウスマラリアの研究でも、胸腺外分化T細胞とB-1細胞の働きが明らかとなったので、これらは異常自己を監視するシステムとして存在し、その過剰反応が自己免疫疾患を引き起こす可能性が示唆された。つまり、自己応答性の免疫は胸腺内T細胞の分化の失敗で起こるというよりは古い免疫システムの関与した病態と思われる。 |
| 発表文献 | Eawamura, H., et al.:
"Association of CD8^+ natural killer T cells in the liver with neonatal tolerance phenomenon"
Transplantation 73.
978-994
(2002)
Abe, T., et al.: "Liver injury due to sequential activation of natural killer cells and natural killer T cells by carrageenan" J.Hepatology 36. 614-623 (2002) Mannoor, M.K., et al.: "Essential role of extranthymic T cells in protection against malaria" J.Immunol. 169. 301-306 (2002) Naito, T., et al.: "Simultaneous activation of natural killer T cells and autoantibody production in mice Injected with denatured syngeneic liver tissue" Clin.Exp.Immunol. 129. 397-404 (2002) Miyakawa, R., et al.: "Unconventional NK1.1^-intermediate TCR cells as major T lymphocytes expanding in chronic graft-versus-host desease" Eur.J.Immunol. 32. 2521-2531 (2002) Morshed, S.R.M., et al.: "Tissue-specific expansion of NKT and CD5^+B cells at the onset of autoimmune disease in(NZB × NZW)E mice" Eur.J.Immunol. 32. 2551-2561 (2002) |