遺伝子導入滑膜細胞のシグナル伝達機構の解析―DNAアレイ法との比較検討


研究課題名 遺伝子導入滑膜細胞のシグナル伝達機構の解析―DNAアレイ法との比較検討
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2001
研究期間 2001-2001
研究課題番号 13877073
研究代表者 宮坂 信之  (ミヤサカ,ノブユキ) 東京医科歯科大学・大学院・医歯学総合研究科・教授
研究代表者番号 30157622
研究機関 東京医科歯科大学 研究機関番号:12602
研究分担者 上坂 等  (コウサカ ヒトシ)  東京医科歯科大学・大学院・医歯学総合研究科.  助教授  (00251554)   
三浦 修  (ミウラ オサム)  東京医科歯科大学・大学院・医歯学総合研究科.  教授  (10209710)   
研究種目 萌芽的研究 研究種目コード:400
研究分野[2] 内科学一般 研究分野コード:631
キーワード 慢性関節リウマチ / サイクリン依存性キナーゼ阻害因子 / 細胞周期 / シグナル伝達
研究概要 サイクリン依存性キナーゼインヒビター(CDKI)p16^<INK4a>もしくはp21^<Cipl>遺伝子導入による滑膜への細胞周期制御療法は、慢性関節リウマチ(RA)動物モデルの関節炎に著効し、滑膜組織での炎症性サイトカイン産生を抑制した。そこで、p21^<Cipl>による細胞周期制御療法の分子的基盤を明らかにするため、RA由来滑膜線維芽細胞(RSF)にp21^<Cipl>遺伝子を導入した時の種々の遺伝子発現の変化を解析した。そのために、先ず、RSFを培養し、p21^<Cipl>アデノウイルスもしくは挿入遺伝子のないアデノウイルスを感染させ、IL-1βとTNF-α刺激下ないし無刺激下において、DNAアレイにて遺伝子の発現変化を解析した。発現が変化した遺伝子の中から、RAの病態に関与すると考えられる遺伝子を選び、ノーザンブロット、ウェスタンブロット、ELISA法などで確認した。その結果、RSFにp21^<Cipl>遺伝子を導入すると、type I IL-1 recept or(IL-1R1), macrophage chemotactic protein(MCP)-1, cathepsin B, Kなどの分子の発現が減少していた。また、p21^<Cipl>を強制発現させたRSFにおいては、IL-1βとTNF-αとの刺激によるIL-6, IL-8, macrophage inflammatory protein(MIP)-3α, matrix metalloproteinase(MMP)-1, MMP-3の産生が抑制されていた。これらの分子の発現抑制には、activator protein(AP)-1の転写活性抑制やIL-1R1の発現低下が関与していると考えられた。従って、p21^<Cipl>細胞周期制御療法は、CDK活性抑制による滑膜増生の制御以外に、炎症や骨軟骨破壊に関与する分子の発現を減少させる作用を介して、関節炎治療効果を発揮すると考えられる。
発表文献 Nonomura Y, Kohsaka H, Nasu K, Miyasaka N, et al.:   "Suppression of arthritis by forced expression of cyclindependent kinase Inhibitor p21^<Cipl>gene into the joints"  Int Immunol 13(6).  723-731  (2001)  
Kohsaka H, Nasu K, Nonomura Y, Miyasaka N.:   "Treatment of Arthritis with Cyclin-dependent Kinase Inhibitor Gene"  Jpn J Clin Immunol 23(6).  550-552  (2001)  


 

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