| 研究課題名 | 慢性関節リウマチの病変関節におけるケモカイン・ケモカインレセプターの解析 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 2002 |
| 研究期間 | 2001-2002 |
| 研究課題番号 | 13770233 |
| 研究代表者 | 南木 敏宏 (ナンキ,トシヒロ) 東京医科歯科大学・大学院・医歯学総合研究科・助手 |
| 研究代表者番号 | 00282749 |
| 研究機関 | 東京医科歯科大学 研究機関番号:12602 |
| 研究種目 | 若手研究(B) 研究種目コード:260 |
| 研究分野[2] | 内科学一般 研究分野コード:631 |
| キーワード | ケモカイン / ケモカインレセプター / 関節リウマチ |
| 研究概要 | 関節リウマチ(RA)線維芽細胞様滑膜細胞(fibroblast-like synovitocyte(FLS))は、RA滑膜で増殖し、炎症性サイトカイン・ケモカインを産生している。各種ケモカインによりRA FLSを刺激し、サイトカイン産生の変化を解析した。これまでにRA滑膜での産生が報告されているMCP-1,RANTES,SDF-1のレセプターである、CCR2、CCR5、CXCR4の発現を確認した。MCP-1,RANTES,SDF-1でRA FLSを刺激したところ、MCP-1は濃度依存的にIL-6,IL-8の産生を亢進させた。RANTES,SDF-1はMCP-1と比較すると程度は小さいが、ともにIL-6,IL-8の産生を亢進させた。これらの結果より、RA滑膜組織で発現されているケモカインは、炎症局所への炎症細胞浸潤に関与しているだけではなく、RA FLSを刺激しサイトカイン、ケモカインの産生亢進にも寄与していると考えられた。 RA滑膜組織へのT細胞浸潤におけるケモカインの役割を解析するため、fractalkine(FKN)、およびそのレセプターCX3CR1の発現を解析した。RA患者では、末梢血CD4,CD8 T細胞上のCX3CR1の発現頻度が健常者よりも上昇していた。また、末梢血CX3CR1陽性T細胞では、CX3CR1陰性T細胞と比較し、IFN-γ,TNF-αの発現頻度が上昇し、また細胞障害性分子(granzyme A,perforin)の発現がみられた。RA滑膜組織において、血管内皮細胞、および線維芽細胞様滑膜細胞よりFKNが産生され、血管周囲のT細胞においてCX3CR1の発現がみられた。可溶性FKNは末梢T細胞の遊走を誘導し、また膜型FKNは、RANTESによる末梢T細胞遊走を促進した。これらの結果より、末梢血CX3CR1陽性T細胞は、type 1型のサイトカイン、細胞障害性分子を発現する特異な細胞であり、そのCX3CR1陽性T細胞はFKNによりRA滑膜組織に浸潤し、RAの病態形成に深く関与していると考えられた。 |
| 発表文献 | Toshihiro Nanki, et al.:
"Chemokines regulate IL-6 and IL-8 production by fibroblast-like synoviocytes from patients with rheumatoid arthritis"
Journal of Immunology 167・9.
5381-5385
(2001)
Toshihiro Nanki, et al.: "Migration of CX3CR 1-positive T cells producing type 1 cytokines and cytotoxic molecules into the synovium of patients with rheumatoid arthritis" Arthritis & Rheumatism 46・11. 2878-2883 (2002) |