| 研究課題名 | チロシンキナーゼSykの新規な機能の解明 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 2005 |
| 研究期間 | 2004-2005 |
| 研究課題番号 | 16390095 |
| 研究代表者 | 山村 博平 (ヤマムラ ヒロヘイ) 神戸大学・大学院・医学系研究科・教授 |
| 研究代表者番号 | 90030882 |
| 研究機関 | 神戸大学 研究機関番号:14501 |
| 研究分担者 | 通山 由美
(トオヤマ ユミ)
神戸大学・大学院・医学系研究科.
助教授
(70362770)
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| 研究種目 | 基盤研究(B) 研究種目コード:310 |
| 審査区分 | 一般 区分コード:03 |
| 研究分野[3] | 病態医化学 研究分野コード:6906 |
| キーワード | Syk / チロシンキナーゼ / ファゴサイトーシス / 補体 / 感染症 / 発がん / 白血病 / 細胞骨格 |
| 研究概要 | 昨年度より、チロシンキナーゼSykの未知の機能として、1.白血病の発症制御機構、および2.初期感染の防御に関わる機能の解明に取り組んでいる。 1.白血病発症の制御 白血病発症を正常造血の破綻としてとらえ、Sykによるチロシンリン酸化が正常造血にどのように関わるのかマウス骨髄性細胞株32Dを用いて解析した。骨髄微小環境モデルとしてヒアルロン酸をプレートに塗布し、32DをケモカインCXCL12で刺激してヒアルロン酸受容体であるCD44下流のシグナル伝達を解析した。CXCL12刺激依存性に細胞骨格系アダプタータンパク質、モエシン、エズリンのチロシンリン酸化が上昇し、Dominant-negative Sykの発現によりそのチロシンリン酸化が抑制された。Sykがモエシン、エズリンのチロシンリン酸化を介してCD44下流で正常造血に必須の細胞骨格および細胞運動を制御している可能性が示唆された。 2.初期感染の防御。 昨年度の研究で、自然免疫に重要な補体依存性のファゴサイトーシスにおいて、SykがRhoAシグナルを介して食胞の形成と輸送に必須であることを明らかにした。本年度は、この研究をさらに発展させてこの一連のプロセスに細胞骨格がどのように関与するかアクチンの集積度を蛍光顕微鏡にて解析した。C3bi-Zymosanが細胞膜に結合すると速やかにその周りにF-アクチンの集積が認められるが、細胞内に取り込まれた食胞では集積は認められなかった。F-アクチンの集積は食胞形成時には重要だが、細胞内への輸送にはむしろその乖離が必要である事が示唆された。さらにHL60と変異株を用いた解析により、Sykが食胞形成初期に必須のF-アクチンの集積に重要な役割を果たすことが明らかとなった。 |
| 発表文献 | Yuhong Shi:
"Protein-tyrosine kinase, Syk is required for pathogen engulfment in complement-mediated phagocytosis."
Blood 未定.
(2006)
Matsusaka, S.: "Protein-tyrosine kinase, Syk, is required for CXCL12-induced polarization of B cells." Biochem.Biophys.Res.Commun. 328・4. 1163-1169 (2005) |