| 研究課題名 | 睡眠をはじめとする意識レベルの変化に伴う脳代謝動態の解析と精神科領域への応用 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1992 |
| 研究期間 | 1990-1992 |
| 研究課題番号 | 02507001 |
| 研究代表者 | 早石 修 (ハヤイシ オサム) (財)大阪バイオサイエンス研究所・所長 |
| 研究代表者番号 | 200840025507 |
| 研究機関 | (財)大阪バイオサイエンス研究所 研究機関番号:74415 |
| 研究分担者 | 渡邊 恭良(ワタナベ ヤスヨシ):(財)大阪バイオサイエンス研究所・第3研究部・研究部長 (511240144399) 尾上 浩隆(オノエ ヒロタカ):(財)大阪バイオサイエンス研究所・第3研究部・研究員 (602480214196) 松村 人志(マツムラ ヒトシ):(財)大阪バイオサイエンス研究所・第2研究部・副部長 (541650173886) 堺 俊明(サカイ トシアキ):大阪医科大学・神経精神医学・教授 (291920084874) |
| 研究種目 | 試験研究(A) 研究種目コード:121 |
| 研究分野[1] | 病態医化学 研究分野コード:717 |
| キーワード | ポジトロンエミッショントモグラフィ- / ド-パミン受容体 / GABA容受体 / NMDA受容体 / 局所血流 / 神経相互作用 / ムスカリン性アセチルコリン受容体 / 睡眠・覚醒 |
| 研究概要 | 昨年度までのサルにおける研究において、解離型麻酔薬と知られるケタミンが脳内のド-パミン受容体の結合活性を増加させることをポジトロンエミショントモグラフィ-(PET)を用いた実験により明らかにした。本年度はさらに、バルビツ-ル系の麻酔薬であるペントバルビタ-ルについても同様の実験を行なったが、線条体、大脳皮質のド-パミン受容体の結合性はケタミンとは反対に減少を示し、これらの結合活性が脳の複雑な神経のネットワ-クにより調節されていることが明かとなった。また昨年度の研究によりPETにおけるムスカリン性アセチルコリン受容体のトレ-サ-としてその有用性が確認された[^<11>C]-N-メチルピぺリジルベンジレ-ト(NMPB)を用いて同様の検討を行った。その結果、大脳皮質や視床など脳のほぼ全域に存在しているこのタイプの受容体のうち、線条体や海馬などの脳の限られた部位における結合活性のみがケタミンの投与により増大することが見いだされた。さらに、H_2^<15>Oを用いたPETによる脳局所血量の測定を併せて行うことにより、このような麻酔薬による神経伝達物質受容体の結合速度の変化は、対応する脳局所の血流の変化に依存して起こっているのではないことが明かとなった。一方、ラットやサルの脳局所内のマイクロダイアリシス法により組織侵襲なく薬物を投与する方法により、抑制性神経伝達物質であるGABA受容体のアゴニストや興奮性神経伝達物質である非NMDA受容体のアゴニストを睡眠-覚醒を調節する上で脳内で中心的な位置にある視束前野や後部視床下部へ投与すると、これらの刺激により睡眠-覚醒や行動量が著しく変化することが明らかとなった。このことからこれらの部位が意識レベルの調節する上で、GABAやグルタミン酸などのアミノ酸系神経伝達物質による神経ネットワ-クが重要な役割を演じていることが明かとなった。 |
| 発表文献 | Osbome,P.G.,Mataga,N.,Onooe,H.,and Watanabe,Y.: "Behavioral activation by stimulation of aGABAergic mechanism in the preoptic area of rat." Neruosci.Lett. |