哺乳類ポリコーム群複合体のリン酸化とその構造および機能への影響に関する研究


研究課題名 哺乳類ポリコーム群複合体のリン酸化とその構造および機能への影響に関する研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2003-2004
研究課題番号 15790144
研究代表者 磯野 協一  (イソノ キョウイチ) 独立行政法人理化学研究所・免疫器官形成研究グループ・研究員
研究代表者番号 90323435
研究機関 独立行政法人理化学研究所 研究機関番号:82401
研究種目 若手研究(B) 研究種目コード:260
研究分野[3] 医化学一般 研究分野コード:6905
キーワード ポリコーム / Hipk / ノックアウトマウス
研究概要 ポリコーム群タンパク質(Eed,Ezh2,Edr2,Ring1Bなど)は標的遺伝子座上で複合体を形成しその発現を抑制する.また,多くのポリコーム群はリン酸化修飾を受けていることも知られている.しかしながら,これら分子機構はほとんど理解されていない.既に我々は酵母two-hybridスクリーニングによってEdr2結合タンパク質としてHipk1,Hipk2,Hipk3を同定していた.そこで,本年度ではHipksのポリコーム群への関与を調査した.まず,マウス11.5日胚を用いた免役共沈降法により内在性Hipksとポリコーム群との結合能を調べた.その結果,Hipks,少なくともHipk2は,Ezh2と結合していることがわかった.加えて,タグ付きHipk2およびEdr2外来遺伝子を共強発現した細胞では,弱いながらもHipk2-Edr2相互作用が見られた.次に,Ezh2とEdr2のリン酸化修飾の有無を調べた.ES細胞核抽出物を脱リン酸化酵素処理した後にウエスタン解析したところ,Edr2,Ezh2の両方でおそらく脱リン酸化効果による下方へのバンドシフトを確認することができた.Hipks欠乏によるリン酸化Ezh2,Edr2への影響を調べるためにHipk1-/-Hipk2-/-ノックアウトマウス胚由来の繊維芽細胞およびEs細胞を作製した.これら細胞のウエスタン解析の結果,期待に反して,Ezh2およびEdr2のリン酸化状態は維持されたままであった.考察すると,残ったHipk3が補正的にリン酸化しているのかもしれない.あるいは,Ezh2およびEdr2は複数のリン酸化部位を持っているためにHipk変異による非リン酸化の結果はバンドシフトとして表れないのかもしれない.
発表文献 Kyoichi Isono:   "Mammalian Polycomb-mediated repression of Hox genes requires the essential spliceosomal protein Sf3b1"  Genes & Development 19・5(印刷中).   (2005)  


 

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