小胞体分子シヤペロンの細胞内輸送の障害による病態の解析


研究課題名 小胞体分子シヤペロンの細胞内輸送の障害による病態の解析
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2003-2005
研究課題番号 15390087
研究代表者 青江 知彦  (アオエ トモヒコ) 千葉大学・大学院・医学研究院・助教授
研究代表者番号 90311612
研究機関 千葉大学 研究機関番号:12501
研究分担者 篠塚 典弘  (シノヅカ ノリヒロ)  千葉大学・大学院・医学研究院.  助手  (80261907)   
研究種目 基盤研究(B) 研究種目コード:310
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 医化学一般 研究分野コード:6905
キーワード quality control / 小胞体ストレス / 分子シャペロン / 蛋白
研究概要 新生分泌蛋白、膜蛋白は小胞体で、高次構造の形成、複合体形成などを受け機能的に成熟し、細胞内の適切な場所に輸送されて機能を発現する。異常蛋白は小胞体において、分子シャペロンによるquality controlを受け分解除去される。異常蛋白が小胞体に集積すると、分子シャペロンの産生増加、蛋白合成抑制、異常蛋白の分解促進などの小胞体ストレス反応が起るが、同時に分泌系に関与する蛋白の遺伝子発現も促進される。
可溶性小胞体分子シャペロンのカルボキシ末端にはKDELアミノ酸配列があり、小胞体から分泌されてもゴルジ体でKDEL receptorによってKDEL配列が認識され小胞体に逆輸送される。そこで、このKDELレセプターによる蛋白輸送の小胞体ストレス反応への関与を培養細胞で検討した。
小胞体ストレス下に増大した異常蛋白と小胞体分子シャペロンの一部は小胞体のquality controlを逃れて、小胞体から分泌され、KDEL receptorによって再び小胞体へ逆輸送されることが示唆された。変異KDEL receptorを発現する細胞株を作製した所、HeLa細胞株では小胞体ストレスへの感受性が増大したが、Neuro-2a細胞株では小胞体ストレスに対して抵抗性を示し、KDEL receptorの機能は細胞種によって異なる事が示唆された。そこで個体レベルでのKDEL receptorの機能を解析中ために野生型あるいは変異KDEL receptorを発現するトランスジェニックマウスを作製した。
変異KDEL receptorを発現するトランスジェニックマウスでは心筋症の発症が見られた。現在神経系、呼吸器系、内分泌系、腎臓などその他の病変について解析中である。
発表文献 Saito O, Aoe T, Yamamoto T.:   "Analgesic effects of nonsteroidal antiinflammatory drugs, acetaminophen, and morphine in a mouse model of bone cancer pain."  J Anesth. 19(3).  218-224  (2005)  


 

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