血管のα_1アドレナリン受容体細分類に関する研究


研究課題名 血管のα_1アドレナリン受容体細分類に関する研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1990
研究期間 1990-1990
研究課題番号 02670081
研究代表者 村松 郁延  (ムラマツ イクノブ) 福井医科大学・医学部・助教授
研究代表者番号 462010111965
研究機関 福井医科大学 研究機関番号:13402
研究種目 一般研究(C) 研究種目コード:090
研究分野[1] 薬理学一般 研究分野コード:715
キーワード 血管 / α_1アドレナリン受容体 / 受容体サブタイプ / 交感神経性反応 / 血圧
研究概要 血管のα_1アドレナリン受容体は均一ではなく,サブタイプの存在が示唆されている。本研究では,血管のα_1アドレナリン受溶体を世界に先駆けて3つの分類し,その生理的意義を明らかにした。
1.α_1サブタイプの分類:血管のα_1アドレナリン受容体を各種アンタゴニストに対する親和性をもとに分類すると,プラゾシンに高親和性のものと低親和性のもの,そのいずれにも属さないものの3つに分類でき,それぞれをα_<1H>,α_<1L>,α_<1N>と命名した。α_<1H>はイヌ頚動脈やヒト冠動脈などに分布し,α_<1L>はウサギ大動脈に,α_<1N>Fイヌ腸間膜動脈に存在した。 ^3Hープラゾシンで結合実験を行ない,3つのサブタイプをアンタゴニストの親和性をもとに識別した。同様の実験を血管だけでなく,大脳皮質,肝臓,肺,輸精管でも行ない,各α_1サブタイプの広い生体内分布を明らかにした。
2.各サブタイプの生理的意義:各サブタイプは一様に生体に分布するのではなく,上述の如く特有の分布を示した。更に,一つの組織に一つのサブタイプが存在する場合と,複数のサブタイプが共存する場合が観察された。サブタイプの共存は,交感神経性アドレナリン性反応が複数のサブタイプを介して惹起していることを示唆した。また,ヒトではノルアドレナリンやプラゾシンに高親和性のα_<1H>サブタイプが血管に広く分布していたことより,α_<1H>サブタイプが他のサブタイプよりも血圧調節に重要な役割をしていることが示唆された。
発表文献 Ikunobu Muramatsu: "Pharmacological subclassification of α_1ーadrenoceptors in vascular smooth muscle" British Journal of Pharmacology. 99. 197-201 (1990)
Ikunobu Muramatsu: "Two distinct α_1ーadrenoceptor subtypes involved in noradrenaline contraction of the rabbit thoracic aorta" British Journal of Pharmacology. 101. 662-666 (1990)


 

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