腎虚血-再潅流時の腎臓内亜硝酸由来NO産生の病態生理学的役割の解明


研究課題名 腎虚血-再潅流時の腎臓内亜硝酸由来NO産生の病態生理学的役割の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2004-2005
研究課題番号 16590196
研究代表者 土屋 浩一郎  (ツチヤ コウイチロウ) 徳島大学・大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部・助教授
研究代表者番号 70301314
研究機関 徳島大学 研究機関番号:16101
研究分担者 滝口 祥令  (タキグチ ヨシハル)  徳島大学・大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部.  教授  (40163349)   
玉置 俊晃  (タマキ トシアキ)  徳島大学・大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部.  教授  (80179879)   
吉栖 正典  (ヨシズミ マサノリ)  奈良県立医科大学・医学部.  教授  (60294667)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 薬理学一般 研究分野コード:6904
キーワード 亜硝酸 / 虚血 / 腎臓 / 電子スピン共鳴 / EPR / 一酸化窒素 / NO
研究概要 腎障害時の、亜硝酸による腎保護作用の検討
ラットにL-NAMEを1g/Lの割合で飲水に添加し数週間投与すると、腎臓では高血圧と糸球体血管内皮障害に伴う虚血性変性が観察される。そこで、この病態に対し、亜硝酸の経口投与が腎虚血性変性の改善に有効か否かについて実験を行った。13週齢のSDラットに亜硝酸ナトリウム(NaNO_2:100mg/L、1000mg/L)を飲水中にL-NAME(1g/L)と同時に3週間添加したところ、L-NAME単独投与で観察された血圧の上昇(170±11mmHg)が亜硝酸1000mg/L添加によって有意に抑制され(141±16mmHg)、同時に腎の糸球体虚血変性ならびにタンパク凝集も改善した。また、血中HbNO濃度を測定したところ、血圧の降下に伴って、L-NAMEで有意に低下した血中HbNO濃度が、亜硝酸の経口投与によって濃度依存的な改善することが観察された。
更に、同様にL-NAMEで高血圧を発症させたラットに対する亜硝酸の効果を検討するために、ヒトが1日に摂取する程度の亜硝酸でも同様の効果が現れるか否かについて予備実験を行った。その結果、L-NAME(1g/L)に亜硝酸ナトリウムを1〜10mg/L添加すると、血圧は有意な低下は見られなかったが血中HbNO濃度の低下は改善した。腎臓の虚血性変性や蛋白凝集は有意な改善傾向を示した。
以上の結果より、高血圧による腎臓の虚血性変性の改善が血中NO濃度と相関が見られたことから、亜硝酸由来の血中NOが、腎保護作用を発揮している可能性が示唆された。
発表文献 Tsuchiya K.:   "Nitrite is an alternative source of NO in vivo"  Am J Physiol Heart Circ Physiol. 288.  H2163-H2170  (2005)  


 

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