ウエルシュ菌イプシロン毒素の作用するレセプターの同定と細胞障害機構の解明


研究課題名 ウエルシュ菌イプシロン毒素の作用するレセプターの同定と細胞障害機構の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 02J02787
研究代表者 嶋本 聖子  (シマモト,セイコ) 香川大学・医学系研究科・特別研究員(DC2)
研究機関 香川大学(医学部) 研究機関番号:16202
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 国内 区分コード:21
研究分野[2] 細菌学(含真菌学) 研究分野コード:614
キーワード ウエルシュ菌 / Clostridium perfringens / イプシロン毒素 / MDCK細胞 / 毒素活性発現機構 / 特異的レセプター / 耐性細胞 / ラフト
研究概要 ウエルシュ菌イプシロン毒素(ET)は、MDCK細胞に対し細胞毒性を示す(CT50=100ng/ml)。これまでの結果からMDCK細胞は、ETの細胞膜への結合、ETの7量体(膜孔)形成、細胞膜の透過性の亢進、のプロセスを経て細胞死に至ると考えられる。しかしながらその詳細な分子メカニズムは不明である。ETのMDCK細胞に対する作用機構を検討するために耐性細胞を分離し、ET結合性を初めとするいくつかの性状について解析した。
耐性細胞の耐性の形質は、10代継代後も保持されていた。この細胞の由来が、Heterogenous cloneとして存在していたのか、変異によるものかは不明である。ETの7量体形成は耐性細胞では見られず、7量体形成は細胞毒性と関係していることが確認された。35S標識のET前駆体毒素の結合実験を行ったところ、耐性細胞では毒素の結合が見られなかった。以上の結果から、耐性細胞はETに対する結合能の欠損により耐性を示すものと考えられた。一方、我々はこれまでに、MDCK細胞のラフト画分(1%Triton X-100耐性、蔗糖密度勾配低比重画分)に、ETの結合性が高いことを示している。そこで、両細胞の結合性の相違について検討するため、それぞれからラフト画分を調製し、SDS-PAGEにて両者の構成蛋白の比較を試みたところ、分子量約130kDa蛋白が野生型にのみ存在していた。よってこの130kDa蛋白の、レセプター蛋白としての可能性について現在検討中である。
発表文献 Masato Kaji:   "A novel type of DNA curvature present in a Clostridium perfringens ferredoxin gene : characterization and role in gene expression."  Microbiology 149・11.  3083-3091  (2003)  
Akihisa Takamizawa:   "High-level expression of clostridial sialidase using a ferredoxin gene promoter-based plasmid."  Protein Expression and Purification in press.   (2004)  


 

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