眼疾患の発症機作の究明と予防、治療薬の検索及びモデル動物の開発


研究課題名 眼疾患の発症機作の究明と予防、治療薬の検索及びモデル動物の開発
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1991
研究期間 1990-1991
研究課題番号 02671012
研究代表者 西郡 秀夫  (ニシゴオリ ヒデオ) 帝京大学・薬学部・RI中央研究施設・教授
研究代表者番号 401590050517
研究機関 帝京大学 研究機関番号:32643
研究種目 一般研究(C) 研究種目コード:090
研究分野[1] 生物系薬学 研究分野コード:773
キーワード 白内障 / 鶏胚 / グルココルチコイド / ピロロキノリンキノン / 胆汁うっ帯 / グルタチオン / プロピレングリコ-ル / 人ソクエン郷
研究概要 抗白内障薬の検索では、いままでにアスコルビン酸、チオプロニン、ピロロキノリンキノンなどのラジカルスカベンジャ-が白内障発症抑制効果を示すことを見出してきたが、代謝調製物ともいえるイソクエン酸、プロピレングコ-ルにも強い効果のあることを発見した。その際、グルココルaコイド投与後24時間での肝、48時間での水晶体におけるグルタチオンの低下が予防されていることが分かった。おそらく、これらは代謝されることによって、NADH、NADPHを生成し、グルココルチコイドで誘発される肝での酸化性ストレッサ-の生成を抑制し、間接的に白内障の発症を抑制しているものと推測される。
さらに白内障発症過程で認められた肝臓におけるヘム、ビリベルジンの蓄積機構について研究を行なった。肝ビリベルジンの蓄積はグルココルチコイドによる生合成の促進とグルタチオンの低下とで起きることが明らかとなった。
グルココルチコイド投与後24時間で認められる肝グルタチオンの低下は種々の生体反応に大きく影響することが考えられ、事実ピロロキノリンキノン投与によって肝グルタチオンの低下を防ぐことでビリベルジンの蓄積と白内障の発症を抑制することができた。肝臓のグルタチオンは生体の酸化性物質生成の制御に重要な役割を演じていると考えられ、この低下は白内障発症に一つの誘因になっている可能性が示された。
また、水晶体中の酸素の研究では、Mg^<++>依存の酸性ホスファタ-ゼ活性が異常に高く、ホスホチロシンが良い基質となることを見出した。ホスファタ-ゼはキナ-ゼとともに、細胞の情報伝達機構、分化に関与すると思われ、今後さらに研究すべき重要課題と考える。
発表文献 Lee.J.W.: "Preventive Effect of lsocitrate on GlucocorticoidーInduced Cataract Formation of Developing Chick Embryo" Curr.Eye.Res.10. 629-635 (1991)
西郡 秀夫: "PQQと白内障ーラジカルスカベレジャ-作用で発症を抑制している可能性" 化学と生物. 30. 78-80 (1992)
西郡 秀夫: "ステロイド白内障" 活性酸素・フリ-ラジカル.
Nishigori,Hideo: "Preventive Effect of Isocitrate and Propylene Glycol on Glucocorticoid lnduced Cataract Formation" Curr.Eye.Res.
Nishigori,Hideo: "Preventive Effect of PQQ on GlucocorticoidーInduced Biliverdin Accumulation in Liver of Developing chick Embryo"
Nishigori,Hideo: "Acid Phosphatase in Chick Embryo Lens"
Nishigori,Hideo.: "Engymes Dependent on Pyridoxal Phosphate and other Carbonyl Compounds as Cofactors" ed.by Fukui,T.,Kagamiyama,H.,and Soda,K Pergamon Press, 656 (1991)
Watanabe,A.: "Principles and Applications of Quinoprotein" ed.by Davidson.V.Mercel Dekker,


 

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