| 研究課題名 | ヒト血清レクチンの構造と補体活性化作用に関する研究 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1991 |
| 研究期間 | 1990-1991 |
| 研究課題番号 | 02454486 |
| 研究代表者 | 川嵜 敏祐 (カワサキ トシスケ) 京都大学・薬学部・教授 |
| 研究代表者番号 | 410550025706 |
| 研究機関 | 京都大学 研究機関番号:14301 |
| 研究分担者 | 伊藤 信行(イトウ ノブユキ):京都大学・薬学部・助教授 (491010110610) |
| 研究種目 | 一般研究(B) 研究種目コード:080 |
| 研究分野[1] | 生物系薬学 研究分野コード:773 |
| キーワード | レクチン / 単クロ-ン抗体 / ウエスタンブロット / 補体 / 合成ペプチド / チモ-ゲン / セリン酵素 |
| 研究概要 | ヒト血清レクチン(MBP)の各ドメインの構造と機能の関係を調べる目的で,単クロ-ン抗体の作成を行った。Balb/cマウスに,1μg/匹のMBPを2週間おきに5回免疫した。血中抗体価が上昇したところでマウスより脾細胞を摘出し,常法に従い,マウスの骨髄腫細胞(Sp2/0)と融合させた。得られた6種の単クロ-ン抗体はいずれもウエスタンブロットでMBPと反応し,さらにMBPをコラ-ゲナ-ゼ消化して得られる糖認識ドメイン(CRD)を含む領域とも反応した。これらの抗体はまた,MBPとマンナンとの結合を非常に効果的に阻害し,MBPの糖結合部位を認識しているものと思われる。これらの抗体のエピト-プをさらに詳細に検討することにより,MBPの糖認識機構が解明されると期待される。 MBPの補体活性化に関与する部位を同定するために,まず,MBPをコラ-ゲナ-ゼ消化し,N末端からコラ-ゲン様ドメインまでを除いたMBPを調製した。このコラ-ゲナ-ゼ消化物はマンナン結合活性は完全に保持していたが,補体活性化能を消失していた。そこで,CRDよりN末端の領域を4つに分け,それぞれに対応する20アミノ酸残基からなる合成ペプチドを作製し,これらを用いてMBPによる補体活性化反応に対する阻害効果を調べた。その結果,N末端より3番目のペプチドにより著しい阻害がみられた。この位置は,コラ-ゲン様ドメインのほヾ中央に含まれる折れ曲り部分よりも少しC末端側に位置するペプチドにあたり,この部位で,補体成分Clr,Clsの結合とそれに続く,チモ-ゲン型から活性型セリン酵素への変換が起るものと考えられた。 |
| 発表文献 | M.Wada;N.Itoh;M.Ohta;T.Kawasaki: "Characten'gatlon of rat liver mannanーbinding Proteein gene" J.Biochem.111. 66-73 (1992) M.Wada;K.Ozaki;N.Itoh;I.Yamashina;T.Kawasaki: "Two forms of messenger RNA encoding rat liver mannan.binding protein are generated by differential utilization of polyadenylation site of one transcript." J.Biochem.108. 914-917 (1990) T.Arai;M.Ohte;Y.Yokata;H.Kurata;N.Kawasaki;T Kawasaki: "Collagenーlike structure and complement activating activity of the serum mannanーbinding protein" Glycocryingate J.8. 230 (1991) |