有機アニオン輸送担体の発現調節機構及び遺伝的多型の解析


研究課題名 有機アニオン輸送担体の発現調節機構及び遺伝的多型の解析
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2001-2003
研究課題番号 01J06392
研究代表者 高田 龍平  (タカダ,タッペイ) 東京大学・大学院・薬学系研究科・特別研究員(DC1)
研究機関 東京大学 研究機関番号:12601
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 国内 区分コード:21
研究分野[2] 医薬分子機能学 研究分野コード:684
キーワード 有機アニオン / トランスポーター / 発現調節
研究概要 小腸上皮細胞、肝実質細胞、腎尿細管上皮細胞などの極性細胞においては、各種トランスポーターはapicalあるいはbasolateral側膜に局在し、輸送基質の経細胞輸送に関与している。遺伝子変異や病態などによる局在の異常は、in vivoにおける輸送機能の消失を引き起こすものであることから、細胞膜への局在機構の解明は重要な研究課題の一つとなる。平成15年度には、これらの細胞に発現するABCトランスポーターの一つ、Breast Cancer Resistance Protein (BCRP/ABCG2)のapical側膜上への選択的ソーティング機構に焦点をあて、種々の検討を行った。極性細胞であるLLC-PK1細胞でhuman BCRPの発現系を作成したところ、生理的な配向性であるapical側膜での発現が見られ、N型糖鎖およびジスルフィド結合の存在が確認された。N型糖鎖・ジスルフィド結合形成の変異体や、BCRPの細胞内ドメインのペプチド配列の一部を欠如した種々の変異体をsite-directed mutagenesisなどの手法で作成し、解析を行った結果、BCRPのLLC-PK1細胞におけるアピカル側膜上での発現には、N型糖鎖の存在の有無は影響しないものの、ジスルフィド結合および細胞内ドメインの一部の配列の存在が必要であることが明らかとなった。この細胞内ドメインの配列は他の部分と比べ種間でよく保存されており、重要性を示唆するものと考えている。


 

Copyright 2007 All Rights Reserved ja-tec.com