ラット好中球走化性因子群(CINC family)の炎症における役割の解明


研究課題名 ラット好中球走化性因子群(CINC family)の炎症における役割の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1995
研究課題番号 07772160
研究代表者 柴田 太  (シバタ フトシ) 富山医科薬科大学・薬学部・助手
研究代表者番号 90231357
研究機関 富山医科薬科大学 研究機関番号:13202
研究種目 奨励研究(A) 研究種目コード:210
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード ラット / 炎症 / 好中球 / 走化性因子 / CINC / MIP‐2 / 遊走活性 / 細胞内カルシウム濃度
研究概要 ラットの好中球走化性因子であるCytokine‐induced neutrophil chemoattractants(CINC)には、CINC‐1,CINC‐2α,CINC‐2β,CINC‐3/MIP‐2の4種類が存在する。本研究では、大腸菌を用いて4種類の組換え体CINCを作製し、その生物活性について検討した。その結果、以下のことが明らかとなった。
1)CINC‐2α,CINC‐2βの好中球走化性活性は、CINC‐1とほぼ同等であった。CINC‐3の走化性活性も他のCINCと同等であったが、高濃度で有為な低下が認められた。
2)ラットの背部皮下に形成させた空気嚢CINCを注入したところ、どのCINCも同程度に白血球を遊走させた。
3)CINCで好中球を刺激すると、細胞内カルシウム濃度の上昇が認められた。特に、CINC‐3で高いカルシウム濃度が上昇が見られた。
4)CINC‐1で刺激した好中球を、CINC‐1,CINC‐2α,CINC‐2βでさらに刺激しても細胞内カルシウム濃度は上昇しなかったが、CINC‐3で刺激したときは上昇した。CINC‐2αあるいはCINC‐2βで刺激した好中球を用いても同様の結果が得られた。CINC‐3で刺激した好中球では、どのCINCも細胞内カルシウム濃度を上昇させなかった。このことからラット好中球には、すべてのCINCに対する共通のレセプタ-およびCINC‐3特異的なレセプタ-の2種類が存在することが示唆された。
5)どのCINCも同程度に好中球のカテプシンG放出を促進したが、その効果はfMLPよりも弱かった。
これらの結果は、CINC‐2α,CINC‐2β,CINC‐3が、CINC‐1と同様に炎症において重要な役割を果していることを示している。


 

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