| 研究課題名 | マクロファ-ジ由来中性コレステロ-ルエステラ-ゼの発現クロ-ニング |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1995 |
| 研究期間 | 1995-1995 |
| 研究課題番号 | 07772153 |
| 研究代表者 | 石井 伊都子 (イシイ イツコ) 千葉大学・薬学部・助手 |
| 研究代表者番号 | 00202929 |
| 研究機関 | 千葉大学 研究機関番号:12501 |
| 研究種目 | 奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] | 生物系薬学 研究分野コード:683 |
| キーワード | 動脈硬化 / マクロファ-ジ / 中性コレステロ-ルエステラ-ゼ |
| 研究概要 | 動脈硬化巣は、マクロファ-ジが、コレステロ-ルエステルを蓄積し、泡沫細胞化することから始まる。マクロファ-ジが、コレステロ-ルエステルを蓄積する原因として、脂質球中のコレステロ-ルエステルを加水分解する中性コレステロ-ルエステラ-ゼ活性が減少することを見出した。そこで、マクロファ-ジの中性コレステロ-ルエステラ-ゼを精製しその性質について検討した。 まず、ウサギの肺胞マクロファ-ジよりサイトゾル画分を調整し、ゲル濾過カラム(sephacrylS-200)、次いで陰イオン交換カラム(DEAE-Toyopearl 650M)にかけた。この部分精製標品を用いて基室特異性を調べたところエステラ-ゼ活性を示したが、リパ-ゼ活性化を有さなかった。このことから、マクロファ-ジの中性コレステロ-ルエステラ-ゼは脂肪細胞のホルモン感受性リパ-ゼと同様であるという説が否定された。また、膵臓から分泌される中性コレステロ-ルエステラ-ゼはタウロコ-ル酸を添加すると活性化されるのに対し肺胞マクロファ-ジ中性コレステロ-ルエステラ-ゼの活性は低下した。種々のリン脂質を用いて基質を調整し酵素活性を測定すると、酸性の強いリン脂質、すなわち負電荷の大きいリン脂質ほど中性コレステロ-ルエステラ-ゼ活性は高かった。これより本酵素はすでにクロ-ニングされている膵臓由来のものとは性質を異にしていることが分かった。また、一価と二価のカチオンの影響により中性コレステロ-ルエステラ-ゼ活性は阻害された。また、粒子径の異なる基質で活性を比較した結果、粒子径の小さな基質のほうが活性が高かった。 以上より、肺胞マクロファ-ジ由来中性コレステロ-ルエステラ-ゼは膵臓から分泌される由来中性コレステロ-ルエステラ-ゼや脂肪細胞由来ホルモン感受性リパ-ゼと活性調節機構が異なり、基質となるリポソ-ムにある負電荷を認識していることが示唆された。 |
| 発表文献 | Ituko Ishii: "Regulation of neutral cholesterol esterase activity by phospholipids containing negative charges in substrate liposome" Journal of Lipid Research. 36. 2303-2310 (1995) |