動物細胞のホスファチジルセリン代謝機構とその調節機構に関する遺伝生化学的研究


研究課題名 動物細胞のホスファチジルセリン代謝機構とその調節機構に関する遺伝生化学的研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1996
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07672411
研究代表者 久下 理  (クゲ オサム) 国立予防衛生研究所・細胞化学部・室長
研究代表者番号 30177977
研究機関 国立予防衛生研究所 研究機関番号:82603
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード リン脂質 / ホスファチジルセリン
研究概要 我々は、動物細胞におけるホスファチジルセリン(PS)の生合成機構とその調節機構を明らかにすることを目的に、チャイニ-ズ・ハムスタ-卵巣細胞由来CHO-KI細胞株からPS代謝変異株、及びPS代謝に関する遺伝子を分離し、その解析を行っている。昨年度までに、PS合成酵素I(PSS I)変異株とPS合成酵素II(PSS II)変異株を分離し、さらにこれら酵素のcDNAとPS脱炭酸酵素のcDNAも分離した。本年度は以下に示す研究成果を得た。
1)PSS I欠損変異株は細胞増殖に外因性PSを要求するが、同変異株にPSS IIを過剰発現させるとPSが正常レベル合成され、PS非要求性が相補されることを明らかにした。従って、PSS IIがPSS Iの代償となりうることが示された。
2)PSS Iに細胞内のPS量に応じて自身の触媒活性を調節する制御部位が存在することを明らかにした。
3)PSS Iを昆虫細胞で大量発現させる系を確立した。この系を用いることによりPSS Iを精製することが可能と思われ、精製したPSS Iを用い、同酵素の活性調節機構を解析する予定である。
発表文献 Kuge,O.et al.: "Post-translational processing of the phosphatidylserine decarboxylase gene product in Chinese hamster ovary cells" Biochem.J.319. 33-38 (1996)
Saito,K.et al.: "Immunochemical identification of the pssA gene product as phosphatidy lserine synthase I of Chinese hamster ovary cells" FEBS Lett.395. 262-266 (1996)
Karasawa,K.et al.: "Cloning,expression and characterization of plasma platelet-acutivating factor-acetylhydrolase from guinea pig" J.Biochem.120. 838-844 (1996)


 

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