毒ヘビの血液に存在する新規なホスホリパ-ゼA_2阻害タンパク質の阻害機構


研究課題名 毒ヘビの血液に存在する新規なホスホリパ-ゼA_2阻害タンパク質の阻害機構
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1996
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07672400
研究代表者 井上 晴嗣  (イノウエ セイジ) 大阪薬科大学・薬学部・教授
研究代表者番号 70183184
研究機関 大阪薬科大学 研究機関番号:34413
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード ホスホリパ-ゼA_2 / 阻害タンパク質 / 毒ヘビ / アミノ酸配列 / 阻害機構 / 血液 / cDNA
研究概要 1.中国マムシ血液中の新規PLA_2阻害タンパク質の精製
中国マムシ血液から3種の異なる阻害タンパク質(PLIα,PLIβ,PLIγ)を精製した.PLIαは以前に報告したII型酸性PLA_2に特異性を持つCRD様阻害タンパク質である.PLIβとPLIγは本研究により見つかった新規な阻害タンパク質であり,前者はII型塩基性PLA_2を特異的に阻害するのに対して,後者は特異性が低く,I型およびII型PLA_2のみならずミツバチPLA_2をも阻害することがわかった.
2.中国マムシ阻害タンパク質のcDNAクロ-ニング
中国マムシ肝臓cDNAライブラリ-を作成し,PLIα,PLIβ,PLIγそれぞれのcDNAをクロ-ニングして,それらの塩基配列を決定した.その結果PLIγはコブラ・エラブウミヘビの阻害タンパク質と同種のものでありLy-6ス-パ-ファミリ-に属するタンパク質と同様なCysの配列パタ-ンをもつことがわかった.一方PLIβはヒト血清に存在するロイシンリッチα_2グリコプロテインと高い相同性をもつことがわかった.
3.PLA_2と阻害タンパク質との相互作用
PLIβの3量体は3分子のPLA_2と結合し,特異性の比較からII型塩基性PLA_2分子上の界面認識部位のアミノ酸を認識して結合することが予想された.またPLIγはすべてのPLA_2分子に共通な構造であるCa^<2+>結合ル-プを認識して結合することが予想された.
4.シマヘビ血液中のPLA_2阻害タンパク質の精製
シマヘビからPLA_2阻害タンパク質を精製し,阻害タンパク質が毒ヘビ以外にも存在することを明らかにした.また精製した阻害タンパク質はPLIγに相当する分子種であることがわかった.
発表文献 Inoue,S.: "Specificity of Two Types of Phospholipase A_2 inhibitors from the Plasma of Venomous Snakes" Biochem.Mol.Biol.Int.41(3). 529-537 (1997)
Ohkura,N.: "Purification and Characterization of Three Distinct Types of Phospholipase A_2 Inhibitors from the Blood Plasma of the Chinese Mamushi,Agkistrodon blomhoffii siniticus" Biochem.J.(1997)


 

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