ホスホリパ-ゼA_2およびCの触媒機構の解明


研究課題名 ホスホリパ-ゼA_2およびCの触媒機構の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1996
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07672399
研究代表者 池田 潔  (イケダ キヨシ) 大阪薬科大学・薬学部・教授
研究代表者番号 50001053
研究機関 大阪薬科大学 研究機関番号:34413
研究分担者 藤井 忍(フジイ シノブ):大阪薬科大学・薬学部・助手 (80218966)
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード ホスホリパ-ゼA_2 / ホスホリパ-ゼC / スフィンゴミエリナ-ゼ / 酵素阻害剤 / 基質アナログ / 触媒機能
研究概要 1.PLA_2の触媒機構の解明-オキサゾリジノン型基質アナログを基本構造に持つ種々のリン脂質アナログによるPLA_2の阻害を調べた結果,オキザゾリジノン環のケト基とエ-テル基,および4位の窒素原子に結合するアシル基がPLA_2の阻害に重要であり,オキサゾリジノン環の5位へのホスホコリンの置換は,PLA_2とオキサゾリジノン環との相互作用を弱めることがわかった.また,種々のアルデヒドテルペノイドによるPLA_2の不活性化を調べた結果,比較的低分子のモノテルペンがLys残基を修飾することによってPLA_2を不活性化し,この化合物の幾何異性と2重結合の位置が重要であることがわかった.また,モデル反応実験からこのモノテルペンはシッフ塩基生成後,安定な環状構造の付加物を生成することが明らかとなった.
2.PLCの触媒機構の解明-Bacillus cereus菌由来PC-PLCのLyso-PCを基質とする酵素反応パラメ-タ-のpH依存性を調べ,PCを基質として得られた結果と比較したところ,どちらの基質を用いても触媒活性には3つの,基質結合には1つのアミノ酸残基の関与が確認された.しかし,Lyso-PCとPCの間で基質が結合することによって起こるアミノ酸残基のpkシフトに違いが見られた.また,同菌由来SMaseのmutantであるD156Gを用いてHNPを基質とする酵素反応パラメ-タのpH依存性を調べた結果,Asp-156はHNPに対する結合や加水分解能を弱めることが明らかとなった.さらにSMを基質に用いて調べた結果,触媒活性には,HNPの触媒作用に影響をおよぼすアルカリ領域にpk値を持つアミノ酸残基の関与が見られなくなった.この結果から,このアミノ酸残基は,SMaseの触媒作用に本質的に必須でないか,またはSMと結合した酵素の遷移状態複合体におけるpK値が8.5(測定した最大pH)よりもアルカリ性側にシフトした可能性が考えられる.
発表文献 Koji Tomoo: "X-Ray crystal structure determination and molecular dynamics simulation of prophospholipase A_2 inhibited by amide-type substrate analogues." Biochim.Biophys.Acta.(in press). (1997)


 

Copyright 2007 All Rights Reserved ja-tec.com