ITI重鎖とホモロジ-のある新規ヒト血漿蛋白質(IHRP)の機能の解明


研究課題名 ITI重鎖とホモロジ-のある新規ヒト血漿蛋白質(IHRP)の機能の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1996
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07672383
研究代表者 三浦 南虎  (ミウラ ナンコ) 昭和大学・薬学部・助手
研究代表者番号 10146904
研究機関 昭和大学 研究機関番号:32622
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード IHRP / ITI / 炎症 / 急性期蛋白質 / デキストランサルフェ-ト / 心虚血再灌流
研究概要 私は、高脂血症患者の治療として行われている、デキストランサンフェ-トカラムを用いたプラズマフェレ-シス後のカラム溶出液から新規蛋白質を発見し、そのアミノ酸配列を決定したところ、IHIの重鎖とホモロジ-が高かったので、IHRP(ITI重鎖関連蛋白質)と命名した。ITI重鎖には分子内にDPHFIIというアミノ酸配列が存在しており、この部分でコンドロイチン硫酸鎖を介してビクニンと複合体を形成しているが、IHRPには、このアミノ酸配列が存在していないため、ビクニンとの複合体は形成していなかった。また、IHRP遺伝子はクロモゾ-ム3P21-p14に存在しており、ここはITI重鎖1と3の存在している部位と近接していた。ブタIHRPcDNAをクロ-ン化したところ、心虚血再灌流後に肝で誘導される急性期蛋白質の一つであることが明らかとなった。ヒトIHRP遺伝子の構造を調べたところ、全長15kbで24のエキソンから成っており、TATAboxは存在していなかった。また、その遺伝子構造はITI遺伝子とよく似ていた。プロモ-タ-部位にはLF-A1,HNF-5,NF-IL6,C/EBPが存在しており、EST遺伝子のすぐ下流に存在していた。マウスのIHRPcDNAをクロ-ン化したところ、ツルペンチンやLPSで引き起こされる炎症時に誘導される蛋白質であることが明らかとなった。ツルペンチンによる誘導はデキサメタゾンで阻害されたが、LPSによる誘導はデキサメタゾンで阻害されなかった。、マウスのIHRP遺伝子のプロモ-タ-部位をクロ-ン化し、ゲルシフトアッセイを行ったところ、ツルペンチン処理マウス肝核抽出物を用いたときにはゲルシフトが認められたが、正常マウスのものではゲルシフトしなかった。
発表文献 Ken-ichi Saguchi: "Purification and characterization of cDNA for IHRP a novel human plasma glycoprotein" J.Biochem.117. 14-18 (1995)
Nam-Ho Choi-Miura: "Purification and characterization of a novel glycoprotein which has significant homology to heavy chains of ITI family" J.Biochem.117. 400-407 (1995)
T.Tobe: "Mapping of human IHRP gene to human charanusome 3p21→p14" Cytogenetics and Cell Genetrics. 71. 296-298 (1995)
Ken Hashimoto: "Primary strncture of the pig homologne of human IHRP" J.Biochem.119. 577-584 (1996)
富田基郎: "グリコサミノグリカンとの結合性から見出された新規血液蛋白質" Glyio News. 3(4). 15-26 (1996)
Ken-ichi Saguchi: "Isolation and characterization of the human IHRP gene" J.Biochem.119. 898-905 (1996)


 

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