グリコシル・ホスファチジルイノシト-ル・アンカ-蛋白質の構造と機能


研究課題名 グリコシル・ホスファチジルイノシト-ル・アンカ-蛋白質の構造と機能
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1996
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07672372
研究代表者 田口 良  (タグチ リョウ) 名古屋市立大学・薬学部・助教授
研究代表者番号 20080210
研究機関 名古屋市立大学 研究機関番号:23903
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード GPIアンカ- / PIPLC / chiro-イノシト-ル / GC-MS / ESI-MS / TOF-MS
研究概要 マウスB細胞由来のミエロ-マ細胞であるNS-1および牛赤血球膜より、GPIアンカ-蛋白質の検索を行った。NS-1細胞には少なくとも8種類のGPIアンカ-蛋白質の存在を確認した。その内、4種類にについては新たなGPIアンカ-蛋白質である可能性が示された。牛赤血球膜ではアセチルコリンエステラ-ゼ以外に4種類のGPIアンカ-蛋白質の存在の可能性を確認した。これらのGPIアンカ-蛋白質はGC-MSによりmyo-イノシト-ルを同定することにより最終的に確認した。
myo-イノシト-ル以外の異性体であるchiro-イノシト-ルがGPIアンカ-蛋白質の分解産物より同定された。種々のGPIアンカ-蛋白質におけるchiro-イノシト-ルの検出量は、加水分解の条件により異なっていた。6H HC1溶液中では20-60%の異性化が見られ。N2ガス気流中では0.1%以下の異性化しかおこらなかった。ホスファチジルイノシト-ルやイノシト-ル1-リン酸の場合6N塩酸溶液中の加水分解でも異性化はおこらなっかた。このことはmyo-イノシト-ルの6-位にグルコサミン、1-位にリン酸の置換基を持つGPIアンカ-における加水分解において特異的に異性化が生じる物と考えられる。
我々はGPIアンカ-の構造解析に、従来から質量分析に用いられているイオン化法に比べ、より高感度で、かつまたソフトなイオン化法であるエレクトロスプレ-イオン化とmatrix-assisted laser dessorption inonization (MALDI)を用いた。GPIアンカ-ペプチドのmicroheterogeneity及びそれから生じる特異的なフラグメントが同定された。ESI/MS/MSとMALDI/TOF/MSは10pmpl以下の微量のGPIアンカ-の構造解析においても有効かつ高感度な方法であることが判った。
発表文献 田口 良 他3名: "GPIアンカ-構造中に高含量で存在するchiro-イノシト-ルの同定とその意義" 脂質生化学研究(J. C. B. L). 37巻. 161-164 (1995)
田口 良 他3名: "マススペクトロメトリ-によるGPIアンカ-構造の解析" 脂質生化学研究(J. C. B. L). 38巻. 227-230 (1996)


 

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