プロスタグランジン代謝におけるジヒドロジオ-ル脱水素酵素の生理的意義と触媒機構


研究課題名 プロスタグランジン代謝におけるジヒドロジオ-ル脱水素酵素の生理的意義と触媒機構
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1995
研究課題番号 07672368
研究代表者 出屋敷 喜宏  (デヤシキ ヨシヒロ) 岐阜薬科大学・薬学部・講師
研究代表者番号 00202193
研究機関 岐阜薬科大学 研究機関番号:23701
研究種目 一般研究(C) 研究種目コード:090
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード ジヒドロジオ-ル脱水素酵素 / キメラ酵素
研究概要 一次構造が未解析であったヒト肝ジヒドロジオ-ル脱水素酵素DD1について、リシルエンドペプチタ-ゼ消化断片の解析を行った。その結果、決定された277残基のアミノ酸配列は、既報のcDNAクロ-ンC9から推定されるアミノ酸配列と一致することが明らかになった。同様に、ヒト肝DD2についても294残基を解析し、その配列はcDNAクロ-ンc81/RACEでコ-ドされるタンパク質と一致することも明らかにした。以上のように、蛋白質化学的解析結果に基づいて、DD2およびヒト肝胆汁酸結合蛋白質のcDNAとされていたものは、実際にはDD1をコ-ドすること、またDD2はc81/RACEのコ-ドする蛋白質は同一であることを示した。
肝機能診断薬であるブロモスルフォフタレインの酵素活性に及ぼす影響を検討し、本化合物はDD4を活性化し、本化合物の構造類縁体であるフェノ-ルフタレインがDD4の強力な阻害剤であることを見い出した。反応速度論的解析から、フェノ-ルフタレインは酵素・補酵素複合体を形成している酵素の基質結合ポケットの中または近傍に結合するものと考えられた。また、DD4による還元代謝を受ける薬物ケトンとブロモフルフォフタレインの同時投与の場合には、薬物ケトンの代謝が著しく変化し、予期しない副作用の出現に至る可能性が示唆された。
ヒト肝DD4のC末端側39残基をDD1の相当部分と置換したキメラ酵素について、各種胆汁酸に対する反応性を検討し、置換したC末端部分が7β-および12α-水酸基をもつステロイド分子に対する特異性に関与することを見い出した。また、DD4に対して強力な阻害剤となるステロイド系抗炎症剤による影響を反応速度論的に解析し、C末端部分が非競合または不競合阻害を示すステロイド系阻害剤との結合に大きく関与することを明らかにし、その結合部位も立体的には活性部位近傍に存在することを示唆した。
発表文献 Kazuya Matsuura: "Activation of human liver 3α-hydroxysteroid dehydrogenase by sulphobromophthalein" Biochem.J.313. 179-184 (1996)


 

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