アルツハイマ-病における神経成長抑制因子の発現制御機構


研究課題名 アルツハイマ-病における神経成長抑制因子の発現制御機構
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1995
研究課題番号 07672356
研究代表者 今川 正良  (イマガワ マサヨシ) 大阪大学・薬学部・助教授
研究代表者番号 20136823
研究機関 大阪大学 研究機関番号:14401
研究種目 一般研究(C) 研究種目コード:090
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード アルツハイマ- / トリプレットリピ-ト / サイレンサ- / 遺伝子発現 / 転写
研究概要 神経成長制御因子(GIF)はアルツハイマ-病脳において、その発現が顕著に減少することから疾患との関連性が注目されている。しかし、GIFの発現パタ-ンの組織化学的な検討や、神経細胞の成長に関するGIFの効果などがこれまでの研究の主体であり、遺伝子発現の面からの検討はほとんどなされていない。そこで脳におけるGIFの特異的発現および脳以外の組織における発現抑制機構を分子生物学的に解明することを目的とし、以下の検討を行った。
1.GIF遺伝子は脳以外では全く発現していない。そこで、培養細胞を用いて発現を抑制するエレメントを検討したところ、5′上流領域にCTGが25回繰り返したリピ-トを同定した。この領域を欠失させると転写能が増大すること、また合成したCTGリピ-トが転写抑制能を有すること、さらにこの性質はプロモ-タ-の種類や導入する向き、位置に無関係であることからサイレンサ-として機能していることが明らかとなった。CTGをはじめとする一本鎖トリプレットリピ-トに結合する蛋白質の存在が最近報告されたが、二本鎖トリプレットリピ-トについては明らかではない。トリプレットリピ-ト伸長に起因する遺伝子疾患については、リピ-トが転写領域にあり一本鎖トリプレットリピ-ト結合蛋白質の寄与が予想されるが、GIFの場合プロモ-タ-上に存在することから、異なった作用機序も想定される。
2.脳における特異的発現を検討するために、ラット脳アストロサイトの初代培養細胞にトランスフェクションする系を確立した。この系により、脳における特異的発現に重要なシスエレメントを検索したところ、-140塩基までの領域がプロモ-タ-活性に重要であることが明らかとなった。培養アストロサイト核抽出液を用いたフットプリント法によりこの領域に結合する蛋白質の存在を認めた。
発表文献 Masayoshi Imagawa: "CTG triplet repeat in mouse growth inhibitory factor/metallothionein III gene promoter represses the transcriptional activity of the heterologous promoters." J.Biol.Chem.,. 270. 20898-20900 (1995)


 

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