肝特異的マクロファ-ジの発生、分化の解析


研究課題名 肝特異的マクロファ-ジの発生、分化の解析
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07672349
研究代表者 渡邊 恵史  (ワタナベ ヨシフミ) 東京工業大学・生命理工学部・助手
研究代表者番号 40231013
研究機関 東京工業大学 研究機関番号:12608
研究分担者 赤池 敏宏(アカイケ トシヒロ):東京工業大学・生命理工学部・教授 (30101207)
研究種目 一般研究(C) 研究種目コード:090
研究分野[2] 生物系薬学 研究分野コード:683
キーワード 肝特異的マクロファ-ジ / 分化 / 骨髄細胞
研究概要 申請者は当初の計画に従い、クッパ-細胞及び骨髄細胞を細胞膜染色性の蛍光色素で標識し、これらの細胞の生体内挙動を観察した。その結果いくつかの興味深い知見を得ることが出来た。まず、標識されたクッパ-細胞の生体内挙動を追跡したところ、予想に反して、クッパ-細胞は組織特異的、すなわち肝臓特異的に集積しなかった。これはクッパ-細胞が、臓器特異的なホ-ミングレセプタ-を持っていないことを示唆する結果であった。一方興味深いことに標識された骨髄細胞は肝臓にその大部分が集積した。この集積した骨髄細胞を掲示的に追跡していくと、これらの細胞群は肝臓内で増殖し、マクロファ-ジ上の形態を示し、さらにマクロファ-ジ特異抗原を持ち、マクロファ-ジの機能である貧食能を示し、非特異的エステラ-ゼ染色により染まるというマクロファ-ジに特異的な機能をすべて備えていた。また、これらの知見はin vitroの結果でも確認された。すなわち、肝実質細胞と骨髄細胞を共培養すると、骨髄細胞はマクロファ-ジ様細胞に分化、増殖する。これらの細胞は機能的にみてもマクロファ-ジの機能を完全に備えていた。これらの申請者の知見は肝臓は骨髄細胞がマクロファ-ジに分化するための理想的な臓器であり、肝特異的なマクロファ-ジといわれるクッパ-細胞は肝臓内で骨髄細胞から、直接分化増殖していることを強く示唆する結果である。
発表文献 R.takezawa,Y.watanabe,T.akaike: "Direct Evidence of Inacrophage Differentiation from Bone Marrow Cells in The Liver:A Possible Origin of Kupffer Cells" Journal of Biochemistry. 118. 1175-1183 (1995)


 

Copyright 2007 All Rights Reserved ja-tec.com