ファラオニスフォボロドプシンの光化学反応:変異タンパクからのアプローチ


研究課題名 ファラオニスフォボロドプシンの光化学反応:変異タンパクからのアプローチ
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 02F00542
研究代表者 加茂 直樹  (カモ,ナオキ) 北海道大学・大学院・薬学研究科・教授
研究機関 北海道大学 研究機関番号:10101
研究分担者 SAHA KANAKAM CHABITA  (サハ カナカム チャビタ)  北海道大学・大学院・薬学研究科.  外国人特別研究員  
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 外国 区分コード:22
研究分野[2] 物理系薬学 研究分野コード:682
キーワード 高度好塩好アルカリ性菌 / Natronobacterium pharaonis / 負の走光性 / レチナールタンパク / フォボロドプシン / 閃光光分解 / flash photolysis / 光化学反応
研究概要 ファラオニスフォボロドプシン(ppRと略す)は,高度好塩好アルカリ生菌Natronobacterium pharaonisの細胞膜に存在するレチナールを発色団とするロドプシン様膜タンパクである.この細菌は,緑から青色の光から逃げるという負の走光性を示すが,そのレセプターがppRである.膜内ではトランスジューサと呼ばれる膜タンパクと相互作用し,ppRが受けた光信号を細胞内に伝達している.この系は大量発現系やトランスジューサとの共発現系の構築およびそれらのタンパクの高度な安定性もあり,微生物のロドプシン様膜タンパクを介する走光性の研究の中心的な実験系となっている.
ppRは光照射により励起され,種々の光化学中間体を経てもとのppRに帰るというサイクリックな光化学反応を示すことが知られており,これをホトサイクルと呼ばれている.光化学中間体はそれぞれ異なった吸収波長を持っているので,フラッシュ光照射後のスペクトル変化の測定からこの化学反応を測定出来る.以前に我々はミリ秒以降のホトサイクルについて調べたが,今回は1)色素レーザーを用いた実験系を組みあげ,μ秒の時間領域の測定を行なう,2)Singular Value Decompositionという方法を導入し,厳密な理論構成で,光化学反応を明らかにするという目的をもって,研究を行なった.この目的を達成し,現在論文を作成中である.


 

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