ヒト頭蓋形態小変異の計量遺伝学的研究


研究課題名 ヒト頭蓋形態小変異の計量遺伝学的研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2001
研究期間 2000-2001
研究課題番号 12874118
研究代表者 百々 幸雄  (ドド,ユキオ) 東北大学・大学院・医学系研究科・教授
研究代表者番号 50000146
研究機関 東北大学 研究機関番号:11301
研究分担者 瀧川 渉  (タキガワ ワタル)  東北大学・大学院・医学系研究科.  助手  (90323005)   
研究種目 萌芽的研究 研究種目コード:400
研究分野[2] 人類学(含生理人類学) 研究分野コード:361
キーワード 頭蓋 / 形態小変異 / 遺伝性 / 家系資料 / スピタルフィールド / ロンドン自然史博物館 / 国際情報交換 / イギリス
研究概要 本年度は、地球上の人類集団の分類にきわめて有効であると考えられている頭蓋形態小変異3項目(顎舌骨筋神経溝骨橋、眼窩上孔、舌下神経管二分)について、重点的な研究を実施した。
顎舌骨筋神経溝骨橋については、発現年齢が10台後半以上であることが知られているので、18歳以上の成人々骨を研究の対象にした。スピタルフィールド全コレクションにおける出現頻度は332例中86例(25.9%)であったが、この形質が発現する個体の第一度血縁者(親子・兄弟)での出現頻度は18例中10例(55.6%)で、明らかに発現が家族に集中していることが判明した。ファルコナーに従って遺伝率を算出すると、1.2237+/-0.4785となり、遺伝率が0であることは1%の有意水準で棄却された。眼窩上孔、舌下神経管二分はすでに胎生期から発現することが知られているので、研究対象を0歳以上の全個体に広げて分析した。眼窩上孔のスピタルフィールド全コレクションの出現頻度は394例中156例(396%)であったが、この形質を発現する個体の第一度血縁者における出現頻度は38例中22例(57.9%)であり、これも明らかに発現が家族性であった。遺伝率は0.9206+/-0.4300で、5%水準で遺伝率0であることが棄却された。舌下神経管二分の全コレクションにおける出現頻度は399例中117例(29.3%)であるのに対して、発現個体の第一度血縁者では30例中12例(40.0%)であった。遺伝率は0.5057+/-0.4052とやや低く、遺伝率が0であることも5%水準では棄却されなかった。
このことから頭蓋形態小変異を指標にしたポピュレーション・スタディーには、顎舌骨筋神経溝骨橋と眼窩上孔の二項目はきわめて有効であることが確認された。
発表文献 Jidoi.K.:   "Bony Bridging of the Mylohyoid Groove of the Human Mandible"  Anthropological Science 108(4).  345-370  (2000)  
Dodo Y:   "Heritability of some cranial nonmetric traits of the Spitalfields population in London"  Journal of Human Evolution (発表予定).  


 

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