現生人類頭蓋形態に関する世界的データベース作成-現生人類の起源の解明に向けて-


研究課題名 現生人類頭蓋形態に関する世界的データベース作成-現生人類の起源の解明に向けて-
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2002-2005
研究課題番号 14405021
研究代表者 埴原 恒彦  (ハニハラ ツネヒコ) 佐賀大学・医学部・教授
研究代表者番号 00180919
研究機関 佐賀大学 研究機関番号:17201
研究種目 基盤研究(B) 研究種目コード:310
審査区分 海外学術 区分コード:07
研究分野[3] 人類学 研究分野コード:5901
キーワード 現生人類 / 頭蓋形態 / 歯冠形態 / 形態変異 / 形態分化 / 形質人類学 / 多様性
研究概要 本研究では、現生人類集団に関する世界最大級の頭蓋形態データベースを作成することにより、現生人類の地理的変異、特異性、ならびに多様性を明らかにし、その進化過程を考察することを直接の目的とする。平成17年度は最終年度として、アメリカ合衆国のアンカレッジに1週間出張し、エスキモー等極北集団の頭蓋について、調査を行った。調査内容は、頭蓋及び歯の計測、非計測的データ収集である。この調査により、現在構築中の頭蓋形態データベースには世界の300集団以上が含まれ、総個体数は18000個体ほどのものとなった。しかし、集団によってはまだ個体数が少なく、統計学的信頼性は低いので、今後とも調査を実施する必要がある。分析に関しては、従来、多くの研究者が実施してきたmodel-freeと呼ばれる多変量解析法に対して、model-bound法とよばれる、一種のシミュレーション的な分析法、すなわち、集団の大きさ(人口)や移動、混血、あるいは形態の遺伝率を考慮した新しい分析法のコンピュータプログラムを組み、予備的な分析を行った。その結果、アフリカ集団の過去の人口が他地域に比べて多くなければ今日のアフリカ諸集団に認められる大きな変異を説明できないことが示唆され、また、この仮定に基づいて分析すると、形態においても遺伝的分析と類似した結果が得られることが明らかとなった。なお、この研究成果は2006年のアメリカ形質人類学会第75回学術大会において、極北集団に関するシンポジウムにおいて発表された。
発表文献 Hanihara T, Ishida H:   "Metric dental variation of major human populations"  American Journal of Physical Anthropology 128.  287-298  (2005)  
Hanihara T:   "Interpretation of craniofacial variation and diversification of East and Southeast Asia"  Cambridge University Press.  91-111  (2006)  
Fukumine T, Hanihara T, Nishime A, Ishida H:   "Nonmetric cranial variation of early modern human skeletal remains from Kumejima, Okinawa and the peopling of the Ryukyu Islands"  Anthropological Science (On line 8 March 2006).  1-11  (2006)  


 

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