霊長類における大臼歯間の形態変化


研究課題名 霊長類における大臼歯間の形態変化
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2002-2004
研究課題番号 14540661
研究代表者 近藤 信太郎  (コンドウ シンタロウ) 昭和大学・歯学部・講師
研究代表者番号 60186848
研究機関 昭和大学 研究機関番号:32622
研究分担者 名取 真人  (ナトリ マサヒト)  岡山理科大学・情報科学部.  助教授  (30189188)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 人類学 研究分野コード:5901
キーワード 旧世界ザル / 幾何学的形態計測 / プロクラステス法 / 大臼歯 / 乳臼歯 / 場の理論 / 支持咬頭 / 誘導咬頭
研究概要 旧世界ザルの大臼歯形態を記載した研究は多数報告されているが,肉眼的な形質の出現頻度や歯冠最大径の記載が中心で,歯冠内の形態を数量的に扱ったものはほとんどみられない。今年度はニホンザル大臼歯の咬頭域面積を分析した。歯軸と垂直な面における咬合面観の写真上で各咬頭域の面積を計測した。歯冠面積は遠心の大臼歯ほど大きい傾向があり,その変異は第二大臼歯で小さく,第三大臼歯で大きかった。性差は支持咬頭で小さく,誘導咬頭で大きい傾向を示し,大臼歯の機能的な形態を反映していた。近心咬頭域は第一大臼歯が他の大臼歯より有意に小さく,遠心の咬頭域は歯列の位置に関係していた。この結果はヒトの第四乳臼歯と大臼歯の関係に似ており,ニホンザルの第一大臼歯は歯列内でのサイズの関係はヒトの第四乳臼歯に類似していると考えられる。昨年度の幾何学的形態計測の結果から,第一大臼歯と第二大臼歯の形態的な違いは小さく,両者の違いは主として大きさの違いと考えられたが,今年度の大きさを中心とした結果では第一大臼歯の特徴的な形態が明らかとなった。以上から,形と大きさは互いに関係しつつも個別に分析すると必ずしも一致した結果とはならない,すなわち形と大きさはある程度は独立した関係にあるといえよう。
発表文献 近藤信太郎, 名取真人:   "幾何学的形態計測によるニホンザル大臼歯形態の定量化"  Anthropological Science (Japanese Series) 112(1).  9-18  (2004)  


 

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