霊長類の社会構造の進化に環境と系統が与える影響


研究課題名 霊長類の社会構造の進化に環境と系統が与える影響
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2003-2005
研究課題番号 03J04838
研究代表者 半谷 吾郎  (ハンヤ ゴロウ) 京都大学・霊長類研究所・特別研究員(PD)
研究機関 京都大学 研究機関番号:14301
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 国内 区分コード:21
研究分野[2] 人類学(含生理人類学) 研究分野コード:361
キーワード 社会行動 / 生息環境 / 森林伐採 / 種子散布 / 行動的体温調節 / ニホンザル / バーバリマカク / 屋久島
研究概要 本年度は、これまでの調査成果のまとめに重点を置き、森林伐採がニホンザルの密度と食物利用可能性に与える影響についての論文、ニホンザルと鳥による種子散布についての論文を学術雑誌に発表した。また、8月に札幌で行われた国際哺乳類学会に出席し、ニホンザルの密度の決定要因についての研究を発表した。この研究についてまとめたものを学術雑誌に投稿し、出版が決定している。また、屋久島のニホンザルの標高による行動的体温調節の変異、食物条件・食物競合・社会関係の変異について2本の論文にまとめ、現在学術雑誌に投稿中である。
8月に屋久島で野外調査を行い、ニホンザルの人口学的資料を収集するとともに、植生や結実量などに関する、生息環境の年変動の調査を行った。また、これまで申請者がニホンザルを対象に行ってきた研究成果を他種と比較する目的で、海外での短期間の野外調査を行った。まず、モロッコのバーバリマカク生息地を10月に訪問し、現地研究者と協力して生息地内の主要な樹種の葉を採取した。これらの葉は日本で栄養とタンニン分析を行った。申請者は屋久島で同様に葉の債主と栄養とタンニンについての実験を行っており、ニホンザルとバーバリマカクの生息環境、食性、葉の栄養・タンニン成分について、モロッコとフランスの研究者との共同で比較を行う予定である。また、マレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林に生息する、ニホンザルの近縁種であるブタオザルをはじめとする霊長類の調査を行う可能性を探るため、マレーシアを7月3月にそれぞれ1週間から10日程度訪問した。
発表文献 Hanya G, Zamma K, Hayaishi S, Yoshihiro S, Tsuriya Y, Sugaya S, Kanaoka MM, Hayakawa S, Takahata Y:   "Comparisons of food availability and density of Japanese macaques in primary, naturally regenerated and plantation forests"  American Journal of Primatology 66.  245-262  (2005)  
Hanya G:   "Comparisons of dispersal success between the species fruiting prior to and those at the peak of migrant frugivore abundance"  Plant Ecology 181.  167-177  (2005)  


 

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