中心体の分配と細胞質分裂の共役に関与する蛋白質の単離解析


研究課題名 中心体の分配と細胞質分裂の共役に関与する蛋白質の単離解析
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14780544
研究代表者 久保田 弓子  (クボタ,ユミコ) 大阪大学・大学院・理学研究科・助手
研究代表者番号 50311767
研究機関 大阪大学 研究機関番号:14401
研究種目 若手研究(B) 研究種目コード:260
研究分野[3] 細胞生物学 研究分野コード:5805
キーワード GINS複合体 / 細胞質分裂 / midbody
研究概要 本研究はDNA複製開始に関わる新規タンパク質複合体GINSの細胞周期に置ける働きを明らかにすることを目的としている。
前年まではアフリカツメガエルタンパク質を用いて実験を進めていたが、培養細胞の扱いの容易さから、ヒトGINSタンパク質を用いて実験を進めるために、まずヒトGINSタンパク質を形成するHSld5,HPsf1,HPsf2,HPsf3の4種のタンパク質をクローニングした。クローニングされたタンパク質はいずれもアフリカツメガエルの相同タンパク質と90%以上という高い相同性を有していた。次にクローニングされたHSld5,HPsf2,HPsf3タンパク質をGFP融合タンパク質としてHeLa細胞内で発現させた。間期においては、HPsf2を除く2種類のタンパク質はいずれも主に核に局在していたが、HPsf2は、細胞によって主に核に存在しているものと細胞質にも局在が見られるものが観察された。また、分裂期において、HPsf2,HPsf3においては、紡錘体の極に分布が見られた。さらに3種類の蛋白ともに、分裂秋喜においてmid-bodyに濃縮されているのが観察された。分裂期に置けるこういった分布は、細胞質分裂に関与するパッセンジャープロテインと呼ばれる一連のタンパク質のものと類似しており、GINS複合体の構成タンパク質がDNA複製開始のみではなく、細胞質分裂にも何らかの関与をしていることを示唆している。一方で、抗体を用いたHPsf2の染色は、この蛋白質がS期に置いて量が増加し、一方でM期に置いては大きく減少することを示し、このタンパク質のヒト細胞においての主要な役割がDNA複製にあることを示唆している。
発表文献 Y.Kubota:   "A novel ring-like complex of Xenopus proteins essential for the initiation of NA replication"  Genes & Dev. 17.  1142-1152  (2003)  
Y.Kubota:   "Block to DNA replication in meiotic maturation : a unified view for a robust arrest of cell cycle in oocytes and somatic cells."  BioEssays 25.  313-316  (2003)  
花岡文雄:   "DNA複製・修復がわかる"  羊土社.  134  (2004)  


 

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