非アポトーシス性プログラム細胞死の制御に関わる分子機構


研究課題名 非アポトーシス性プログラム細胞死の制御に関わる分子機構
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14580708
研究代表者 北中 千史  (キタナカ,チフミ) 国立がんセンター・研究所・生物学部・室長
研究代表者番号 70260320
研究機関 国立がんセンター研究所 研究機関番号:82606
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 細胞生物学 研究分野コード:5805
キーワード Ras / アポトーシス
研究概要 Ras依存的非アポトーシス性プログラム細胞死のin vitroモデル実験系を用い、Rasから非アポトーシス性細胞死に至るシグナル伝達の制御機構について検討を行った。これまでの解析結果からRas依存的に制御されるnon-apoptoticプログラム細胞死はミトコンドリア膜透過性亢進の関与しないプログラム細胞死であることが判明している。またRasの特定のエフェクターを選択的に活性化できるRas変異体ならびに各エフェクターに対する特異的阻害剤を用いて調べた検討の結果からはPI3キナーゼを介する細胞内シグナル伝達経路が細胞死のシグナル伝達に重要な役割をはたしていることが明らかになっている。さらに薬理学的阻害剤を用いたスクリーニング実験の結果、Rhoファミリー蛋白質を特異的に不活化するClostridium Difficile菌のToxin BがRasによる細胞死誘導を抑制することからRas依存的非アポトーシス性プログラム細胞死の制御にRho,Rac,Cdc42などのRhoファミリー蛋白質が関わっている可能性も考えられるようになってきた。そこでRhoファミリーの各メンバーについて優性抑制変異体ならびに恒常活性型変異体を作成し、これらの変異体の発現がRasによる細胞死誘導にどのような影響を与えるか検討した。その結果、Racの優性抑制変異体がRasによる細胞死誘導を効率よく抑制することが明らかになった。さらに恒常活性型Racの発現が細胞のRas依存的細胞死誘導に対する感受性を増強していることも明らかになった。
発表文献 Sunayama J et al.:   "Physical and functional interaction between BH3-only protein Hrk and Mitochondrial pore-forming protein p32."  Cell Death and Differentiation in press.   (2004)  
Sugiyama A et al.:   "Forced expression of antisense 14-3-3beta RNA suppresses tumor growth in vitro and in vivo."  Carcinogensis 24.  1549-1559  (2003)  
Otsuki Y et al.:   "Guanine nucleotide exchange factor, Tiam1, directly binds to c-Myc and interferes with c-Myc-mediated apoptosis in Rat-1 fibroblasts."  Journal of Biological Chemistry 278.  5132-5140  (2003)  


 

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