クラミドモナスの遺伝子発現のリアルタイムモニタリング


研究課題名 クラミドモナスの遺伝子発現のリアルタイムモニタリング
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2001
研究期間 2001-2001
研究課題番号 13878146
研究代表者 石浦 正寛  (イシウラ,マサヒロ) 名古屋大学・遺伝子実験施設・教授
研究代表者番号 20132730
研究機関 名古屋大学 研究機関番号:13901
研究分担者 杉山 康雄  (スギヤマ ヤスオ)  名古屋大学・遺伝子実験施設.  助教授  (70154507)   
井原 邦夫  (イハラ クニオ)  名古屋大学・遺伝子実験施設.  助手  (90223297)   
皆川 純  (ミナガワ ジュン)  北海道大学・低温研究所.  助教授  (80280725)   
研究種目 萌芽的研究 研究種目コード:400
研究分野[2] 細胞生物学 研究分野コード:823
キーワード クラミドモナス / 生物発光 / ホタルルシフェラーゼ / 遺伝子発現のリアルタイム測定 / 生物発光リズム / 生物時計
研究概要 クラミドモナスは単細胞性半数体の緑藻の一種であり、寒天平板上でコロニーを形成し、遺伝子学的解析が容易である。半数体であるため、突然変異体の分離も容易である。このような優れた特性から、クラミドモナスは「Green yeast」とも称されてモデル植物の一つとなっている。細胞の凍結保存法の開発、高効率の遺伝子移入法の開発、Expression tagの網羅的解析、整列コスミドクローンの整備、DNAチップの開発などのクラミドモナスの分子遺伝学、ゲノム学の研究基盤が日本で確立されつつある。また、クラミドモナスは核、葉緑体、ミトコンドリアをそれぞれ一つずつ持っており、これらの細胞器官のゲノムにそれぞれ遺伝子移入できる唯一の生物である。そのため、核、葉緑体、ミトコンドリアの三ゲノム間での遺伝子発現の相互作用を研究する上で最適の材料と言える。クラミドモナスは生物時計の研究材料としても用いられてきており、概日性リズムの変異体も報告されている。ところが生物時計の運行を容易に計測する手段が欠けている。
そこで我々は、藍色細菌やシロイヌナズナで成功している人為的生物発光系の組み込みをクラミドモナスで試みた。現在、核と葉緑体への発光遺伝子の組み込みに成功しており、有意の生物発光を観察することに成功している。葉緑体発光株で生物発光リズム系の開発に成功したが、発光レベルが低すぎてまだ実用の域には達していない。クラミドモナスでは遺伝子発現を制御するDNA領域が必ずしもまだ明らかではないので、発光コンストラクトを詳細に解析することにより、生物発光リズム系を確立したい。一旦系が確立すれば、遺時計伝子クローニングへの道は遠くないと考えている。
これと並行して、核、葉緑体、ミトコンドリアでDNAチップを開発し、発現リズムを示す遺伝子群の網羅的解析を進めており、得られた知見を発光コンストラクトの作製に生かしたい。
発表文献 Aoki S, Kondo T, Ishiura M:   "A promoter-trap vector for clock-controlled genes in the cyanobacterium Synechocystis sp. PCC 6803"  J. Microbiol. Methods (in press).  
Taniguchi Y et al.:   "Two KaiA-binding domains of cyanobacterial circadian clock protein KaiC"  FEBS Letters 496.  86-90  (2001)  


 

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