酵母オートファゴソーム形成機構の解明


研究課題名 酵母オートファゴソーム形成機構の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 02J03994
研究代表者 鈴木 邦律  (スズキ,クニノリ) 岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所・助手
研究機関 岡崎国立共同研究機構 研究機関番号:63901
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 国内 区分コード:21
研究分野[2] 生物形態・構造 研究分野コード:354
キーワード オートファジー / 自食作用 / オートファゴソーム / ATG / アミノペプチダーゼI / Cvt経路 / 液胞 / GFP
研究概要 真核細胞が栄養飢餓環境に適応するために、自己の構成成分を分解する現象は自食作用と呼ばれる。自食作用は、オートファゴソーム(以下AP)の形成とAPの細胞内分解コンパートメントであるリソソーム/液胞との融合、それに続く分解という一連の過程を取ることが知られ、単細胞真核生物から高等動植物に至るまで広く保存されている細胞応答機構である。単細胞真核生物である出芽酵母にも自食作用が見いだされており、自食作用に必須な遺伝子群ATGの解析が進められている。
これまでAtgタンパク質の局在解析は、細胞にプラスミドを持たせた系で進められてきた。新規に導入したGreen Fluorescent Protein(以下GFP)タギング法は、出芽酵母ゲノム中の標的部位に直接GFPの配列を挿入する方法で、酵母生細胞内で生理的条件下でのタンパク質の局在解析を進める上で有効な手法である。そこで本年度は、この手法を用いて可能な限りのAtgタンパク質にGFPタグを付け、それら融合タンパク質の局在を確認した。さらに、出芽酵母の利点を生かし、それぞれの株に対し網羅的にATG遺伝子の破壊を行う系を開発し、遺伝子破壊を実行に移した。遺伝子破壊株内でのGFP融合Atgタンパク質の局在変化を遺伝学的に解析した結果は、今まで知られていなかったAtgタンパク質間の相互作用を明らかにすると共に、機能未知であったAtgタンパク質の機能を明らかにする上でも有用な情報を我々にもたらしつつある。
発表文献 鈴木邦律:   "オートファゴソーム膜の形成に必須なPre-autophagosomal structure (PAS)"  生化学 75・6.  492-499  (2003)  
鈴木邦律:   "選択的なタンパク質輸送経路としての酵母オートファジー"  実験医学(増刊) 22・2.  150(256)-154(260)  (2004)  


 

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