イモリプロラクチンとその受容体および分泌制御に関する研究


研究課題名 イモリプロラクチンとその受容体および分泌制御に関する研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2002-2004
研究課題番号 02J03368
研究代表者 蓮沼 至  (ハスヌマ イタル) 早稲田大学・理工学研究科・特別研究員(DC1)
研究機関 早稲田大学 研究機関番号:32689
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 国内 区分コード:21
研究分野[2] 生物形態・構造 研究分野コード:354
キーワード イモリ / プロラクチン / プロラクチン受容体 / 求愛行動 / アルギニンバソトシン
研究概要 雄イモリが雌に対して示す求愛行動は、プロラクチン(PRL)と雄性ホルモンにより引き起こされる。PRLを脳室内に投与した場合、腹腔内投与の場合より微量で行動を引き起こすことがわかった。したがってPRLの作用部位は中枢にあると考えられる。そこでイモリPRL受容体の脳内の局在を免疫組織化学的手法で明らかにするために、イモリPRL受容体に対する特異抗体を作製した。この抗体用いた免疫組織化学的手法で、イモリ脳内の前方視索前野,内側扁桃核,大細胞性視索前核,視交叉上核,視床下部腹側核,室周核,脈絡叢でPRL受容体免疫陽性細胞が確認された。^<35>S標識したイモリPRL受容体アンチセンスRNAプローブを用いたin situ hybridizatlonでは前方視索前野、大細胞性視索前核、脈絡叢でシグナルが検出された。また、抗イモリPRL受容体抗体を脳室投与するとウサギIgG投与に比べ、有意に求愛行動を阻害した。さらに大細胞性視索前核ではPRL受容体樺免疫陽性とアルギニンバソトシン(AVT)、メソトシン様免疫陽性の共存がみられた。以上の結果から血中PRLは脈絡叢PRL受容体を介して脳脊髄液中に移送され、PRL受容体を発現している神経細胞群に直接作用し求愛行動の発現を引き起こしていることが示唆された。抗イモリPRL受容体抗体の脳室投与により求愛行動が阻害された現象は、PRLの血中から脳脊髄液中への移送や神経細胞でのPRLシグナルのブロックによるものと推測された。AVTは雄イモリ求愛行動を助長することが知られている。したがってAVTニューロンにPRL受容体が発現している可能性が出てきたことから、PRLによって誘起される求愛行動の少なくとも一部はAVTを介している可能性が示唆された。
発表文献 Fumiyo Toyoda:   "Prolactin induces the newt court ship behavior acting centrally"  General and Comparative Endocrinology 141.  172-177  (2005)  
Itaru Hasunuma:   "Localization of Prolaction receptor in the newt brain"  Cell and Tissue Research 印刷中.   (2005)  
Itaru Hasunuma:   "Molecular cloning of bullfrog prolactin receptor cDNA : changes in prolactin receptor mRNA level during metamorphosis"  General and Comparative Endocrinology 138.  200-210  (2004)  


 

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