| 研究課題名 |
視床下部及び下垂体に存在する物質による下垂体機能の調節 |
| レコードタイプ |
研究実績報告 |
| 報告年度 |
2003 |
| 研究期間 |
2002-2003 |
| 研究課題番号 |
02J03295 |
| 研究代表者 |
甲田 彩
(コウダ,アヤ) 早稲田大学・理工学部・特別研究員(PD) |
| 研究機関 |
早稲田大学 研究機関番号:32689 |
| 研究種目 |
特別研究員奨励費 研究種目コード:500 |
| 審査区分 |
国内 区分コード:21 |
| 研究分野[2] |
生物形態・構造 研究分野コード:354 |
| キーワード |
神経ペプチド / RFアミドペプチド / 視床下部 / ウシガエル / 甲状腺刺激ホルモン / 成長ホルモン / プロラクチン / 下垂体ホルモン分泌調節 |
| 研究概要 |
近年、C末端側にRFamide構造を持つ神経ペプチドが、ほ乳類、鳥類、魚類などの脊椎動物の脳から単離・精製されている。そのペプチドの役割は種によって異なる場合が多い。筆者は、ウシガエル視床下部よりRFamide構造を持つペプチドの単離に成功した。このぺプチドの分布を免疫組織学的に調べたところ、正中隆起部に軸索を伸ばしており、下垂体ホルモンの放出におよぼす影響を調べたところ、このペプチドには下垂体から成長ホルモン(GH)の放出を促進する作角があることが分かった。我々はこの新規ペプチドをその作用からfrog growth hormone releasing Peptide略して「fGRP」とした。更にfGRPをコードするcDNAのクローニングを行った結果、fGRPの前駆体にはfGRPと相同性のある三つのペプチドの存在が示唆された。あらためて視床下部にそれらのペプチドが存在するか否かを解析した結果、その存在を確認した。それらはfGRP-related peptide(fGRP)1、2および3と命名された。それらのペプチドのうちfGRP-RP2にはウシガエル下垂体よりfGRPと同様にGHおよびプロラクチンの放出を促進する活性があることが明らかになった。今回ウシガエルで甲状腺刺激ホルモン(TSH)の微量測定法が開発されたことにより、fGRPとfGRP-RP群の、ウシガエル下垂体によるTSH放出におよぼす影響を調べたところ、fGRP-RP3はTSHの放出を抑制し、fGRPおよびfGRP-RP2はTSHの放出を促進することが分かった。さらに、この二つのペプチドによるTSH分泌促進効果はfGRP-RP3によって抑制されることも確かめられた。以上の結果から、一群のRFamideペプチドはウシガエル下垂体ホルモンの分泌調節を行っている重要なペプチドの一つと考えられる。 |
| 発表文献 |
K.Ukena, A.Koda, et al.:
"Novel neuropeptides related to frog growth hormone-releasing peptide : isolation sequence, and functional analysis"
Endocrinology 144.
3879-3884
(2003)
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