新規シクロデキストリン二量体の合成及びそれを用いた閂型ロタキサンによる情報発信


研究課題名 新規シクロデキストリン二量体の合成及びそれを用いた閂型ロタキサンによる情報発信
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14750673
研究代表者 石丸 雄大  (イシマル,ヨシヒロ) 埼玉大学・工学部・助教授
研究代表者番号 30261879
研究機関 埼玉大学 研究機関番号:12401
研究種目 若手研究(B) 研究種目コード:260
研究分野[3] 合成化学 研究分野コード:4702
キーワード シクロデキストリン / ロタキサン / 超分子 / 機能性化合物 / 情報発信素子 / DNA / 包摂化合物 / 核酸
研究概要 前年度、世界に先駆けヘテロジーニアスなシクロデキストリン二量体(1a, b)の合成に成功した。これらは連結部位の構造は同じで、シグロデキストリンの種類が異なるだけという非常に特異な化合物であり、その疎水場に由来する包接能を利用して閂型ロタキサンの合成に関する本年度研究を行った。まず糸としてアクリジンを末端に持った化合物、2a及び2bの合成を行った。まずピレンのモノ臭素化とジ臭素化化合物をそれぞれほぼ定量的に合成できることを明らかにした。その部位をリチオ化してDFMと反応させることによりアルデヒド基を導入するごとが出来た。(収率(2a;65%,2b;43%))また、NaBH_4でほぼ定量的にアルコールへ還元し、ピレン部分の構築の基本的部位の構築を行った。2aはアルコール部を臭素化した後ヘキサエチレングリコールの末端をTHP保護した化合物と塩基性条件下で反応させることにより鎖の導入を行った。その後脱保護、ヨウ素化を経て、アクリジンと反応させることにより総収率10%で閂の働きをする化合物3を得た。2bは同様に臭素化した後鎖の導入を行った。種々の検討の結果、閂と同じ長さの鎖を用いることが機能発現に必要不可欠であることが分かった。まず、一方だけ脱保護後ヨウ素化しアクリジンと反応させた。次に脱保護後ヨウ素化しジピリジル基の導入を行い総収率2%で糸の働きをする化合物4を得た。各々の構造決定は、MassスペクトルおよびNMRスペクトルにより確認した。実際糸4とヘテロジーニアスなシクロデキストリン二量体1aをDNA共存下反応させた後、透析することでロタキサンを得ることが出来た,この溶液に閂である3を加えていくことで、ピレンエキシマーの蛍光が現れ、閂型ロタキサン構造体が生成していることが明らかになった。また、ヘテロジーニアスなシクロデキストリン二量体1bをかわりに用いた場合は、ロタキサンが生成しないと言う非常におもしろい結果が得られた。
発表文献 Y.Ishimaru et al.:   "Integration of bienzymatic disaccharide sensors for simultaneous determination by means of light addressable potentiometric sensors"  Analytica Chimica Acta 471.  3-12  (2002)  
Y.Ishimaru et al.:   "表面光電法による血漿浸透圧のための集積バイオセンサの構築とその非線形解析"  Chemical Sensors 19.  64-66  (2003)  


 

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