光機能有機基と分子内で共同作用するメタロセン誘導体の設計


研究課題名 光機能有機基と分子内で共同作用するメタロセン誘導体の設計
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14655337
研究代表者 小坂田 耕太郎  (オサカダ,コウタロウ) 東京工業大学・資源化学研究所・教授
研究代表者番号 00152455
研究機関 東京工業大学 研究機関番号:12608
研究種目 萌芽研究 研究種目コード:401
研究分野[3] 合成化学 研究分野コード:4702
キーワード フェロセン / 光反応 / アゾベンゼン / スイッチング / ロタキサン
研究概要 アゾベンゼンを配位子内にもつアザフェロセノファンを新規に合成した。この化合物は電気化学的な酸化還元ではフェロセンのレドックスに加えてフェロセノファンの酸化によって引きおこされる有機配位子の酸化を容易におこすことがわかった。電気化学反応および化学反応の機構について各種分光学的手法を用いて明らかにした。アゾベンゼンの光熱によるシストランス異性化反応を検討し、紫外光照射によってFe(II)の状態ではシス体を主成分とする光定常状態が発現するものの、Fe(III)の状態ではシス体の生成量は少なく、これは熱的なシス体への異性化がFe(III)の状態で加速されているためであることを証明した。この現象を利用して光を刺激とするスイッチング分子系を構築した。すなわち、電気化学的な酸化還元をくり返しつつ紫外光を照射するとアゾベンゼンのシス-トランス異性体の生成がON-OFFとして制御される。
上記化合物と同様にアシノメチル基をもつフェロセンを用いて電気化学刺激によるロタキサン合成をおこなった。クラウンエーテルはアシノメチルフェロセノファンと相互作用していないが水素源であるTEMPOH存在下電気化学的に酸化すると両者がロタキサンを形成することがわかった。反応を詳細に検討してFe-N間の電子移動を鍵段階とする電極反応でロタキサンが生成することがわかった。これらの実験事実に基づいて新しい3成分系のロタキサンを合成した。反応点を2ヵ所もつ含フェロセン軸分子を用いることにより目的化合物を高収率で得ることに成功した。
発表文献 M.Horie, T.Sakano, K.Osakada, H.Nakao:   "New Azaferrocenophane with Azobenzene-containing Ligand. Remote Control of Photoisomerization of the Azobenzene Group by Redox of the Metal Center"  Organometallics 23.  18-20  (2004)  
M.Horie, Y.Suaki, K.Osakada:   "Formation of Pseudorotaxne Induced by Electrochemical Ocxidation of Ferrocene-containing Axis Molecule in the Presence of Crown Ether"  Journal of the American Chemical Society 126(印刷中).   (2004)  


 

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