フルオレン系アセチレン型大環状化合物を用いたナノ分子組織体の構築と機能化


研究課題名 フルオレン系アセチレン型大環状化合物を用いたナノ分子組織体の構築と機能化
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2003
研究期間 2002-2003
研究課題番号 14550827
研究代表者 柘植 顕彦  (ツゲ,アキヒコ) 九州工業大学・工学部・教授
研究代表者番号 80179986
研究機関 九州工業大学 研究機関番号:17104
研究分担者 森口 哲次  (モリグチ テツジ)  九州工業大学・工学研究科.  助手  (40243985)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 合成化学 研究分野コード:4702
キーワード フルオレン / 大環状化合物 / ホスト分子 / ナノ組織体
研究概要 単独の分子を種々の比較的弱い相互作用を巧みに利用して、ある決まった形態に集合させることにより、高次機能の発現を目指す超分子化学は、近年、多方面から非常に注目を集めている研究領域である。その中で、フェニルアセチレン部位から構成される一定の大きさの内空孔を有する大環状化合物は、分子どうしが会合することにより、チューブ状物を形成するなど、多くの興味ある特性を有する化合物群である。そこで、本研究では、ベンゼン環の代わりに、フルオレン骨格を基本構成ユニットとするアセチレン系大環状化合物を合成し、その会合挙動を明確にするとともに、それを利用した機能化を目的とした。フルオレンの1,8位に、種々の官能基を導入する手法を明らかにすることができた。これらを活用することにより、アセチレン部位を導入した化合物の環化反応を、種々の条件で検討し、目的としているフルオレン系大環状化合物を合成した。また、スペーサー等、及び、外部位にも種々の官能基を導入した。合成したフルオレン系アセチレン型大環状化合物の分子会合特性を検討した。この特性を、π-π相互作用に加え、内部置換基に依存した水素結合、配位結合、静電的相互作用の観点から、詳細に調べた。ついで、外部に長鎖アルキル基を導入した大環状化合物について、その液晶挙動を検討した。その結果、一部ではあるが、固体状態で、いくつかの異なった相を形成していることを見出した。さらに、フルオレン環はベンゼン環と比較しで、より強いスタッキング性を持つものと考えられるため、対応するベンゼン環からのみ構成される化合物とは、著しく異なった熱特性も認められた。
発表文献 A.Tsuge, et al.:   "Preparation and Molecular Arrangement of Novel Pyrenophanes"  Chem.Lett..  384-385  (2002)  
K.Sakata, et al.:   "Synthesis and Reaction of Novel (Tetraaza[14]annulen)nickel(II) complexes with Amino Groups in their Sids Chains"  J.Coord.Chem. 55.  225-239  (2002)  
A.Tsuge, et al.:   "The preparation, Spectroscopic properties and characterization of Oxovanadium(IV) complexes with a Bis-crown Ether"  J.Coord.Chem. 55.  1283-1291  (2002)  
K.Sakata, et al.:   "Synthesis and Spectral Properties of Iron(II), Copper(I), Silver(I), and Palladium(II) Complexes of a Bidentate Diisonitrile"  Synth.React.Inorg.Met-Org.Chem. 33.  11-22  (2003)  
A.Tsuge, et al.:   "Preparation and Structural Properties of Nord Fluorenophanes"  Chem.Lett. 32.  776-777  (2003)  
A.Tsuge:   "Cyclophane Chemistry for the 21st Century"  Research Signpost.  12-32  (2002)  


 

Copyright 2007 All Rights Reserved ja-tec.com