新規含ヘテロ不斉カルボアニオン転位の開発


研究課題名 新規含ヘテロ不斉カルボアニオン転位の開発
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2002-2004
研究課題番号 14350473
研究代表者 友岡 克彦  (トモオカ カツヒコ) 東京工業大学・大学院・理工学研究科・助教授
研究代表者番号 70207629
研究機関 東京工業大学 研究機関番号:12608
研究種目 基盤研究(B) 研究種目コード:310
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 合成化学 研究分野コード:4702
キーワード カルボアニオン転位 / アセタール / 中員環エーテル / 芳香族アミン / ピロール / ピリジン
研究概要 本年度は官能基化されたヘテロ環状化合物の新規合成法として下記,2つの課題に取り組んだ.
1)環拡大型アセタール[2,3]-Wittig転位に関する研究:先に本研究で開発した環拡大型アセタール[2,3]-Wittig転位の展開研究として,多不斉中心を有する中員環ビニルエーテルの立体選択的合成を検討した.その結果,転位が基質アセタールのジアステレオマー分割を伴って進行し,二置換の9員環ビニルエーテルが高立体選択的に得られることを見出した.本反応で得られたエーテルは(+)-obtusenyne等の海洋性天然物の基本骨格として有用である.
2)ヘミアミナールを基質とする新規ピロール生成反応に関する研究:フタルイミド由来のヘミアミナールに強塩基を作用させると多置換ピロールが収率良く得られることを見出した.本反応は従来にない三成分連結型多置換ピロール生成反応であり,これまで合成困難であった三置換,四置換ピロール類の合成法として有用である.また,反応系中の赤外分光測定を行うことで,本反応が分子内カルボリチオ化を経て進行する多段階反応であることを明らかにした.さらに,本反応で得られたピロールに塩基条件下,クロロホルムを作用させると環拡大反応が進行し,塩素を含む4つの置換基を有するピリジンが収率良く得られることも明らかにした.以上,本研究においては,多官能基化された中員環エーテル類および芳香族アミン類(ピロール,ピリジン)の効率的合成法の開発に成功した.
発表文献 M.Harada, T.Nakai, K.Tomooka:   "Stevens Rearrangement of a Cyclic Hemiacetal System : Diastereoselective Approach to Chiral α-Amino Ketone"  Synlett 2.  365-367  (2004)  
M.Suzuki, K.Tomooka:   "Anionic Ring-Contraction Reaction of Cyclic Acetal System : Stereoselective Approach to Multi-Functionalized Oxetanes"  Synlett 4.  651-654  (2004)  
T.Tomoyasu, K.Tomooka:   "Aza-Wittig Rearrangement of N, N-Dipropargylic α-Amino Alkyllithiums : Periselectivitiy and Steric Course"  Synlett 11.  1925-1928  (2004)  
K.Tomooka 他:   "The Chemistry of Organolithium Compound"  Wiley, New York.  1432  (2004)  
K.Tomooka 他:   "Main Group Metals in Organic Synthesis"  Wiley, Weinheim.  905  (2004)  
友岡 克彦 他:   "第5版 実験化学講座18"  丸善, 日本化学会編.   (2004)  


 

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