X線光電子分光法におけるX線源の波長可変化


研究課題名 X線光電子分光法におけるX線源の波長可変化
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2000
研究期間 1999-2000
研究課題番号 11640616
研究代表者 藤原 学  (フジワラ マナブ) 龍谷大学・理工学部・助教授
研究代表者番号 00181420
研究機関 龍谷大学 研究機関番号:34316
研究分担者 松下 隆之  (マツシタ タカユキ)  龍谷大学・理工学部.  教授  (20029127)   
池田 重良  (イケダ シゲロウ)  立命館大学・SRセンター.  顧問  (20028070)   
谷口 一雄  (タニグチ カズオ)  大阪電気通信大学・工学部.  教授  (50076832)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 分離・精製・検出法 研究分野コード:346
キーワード X線吸収分光装置 / 軽元素 / 湾曲分光結晶製作法 / 透過法 / 蛍光収量法 / 全電子収量法 / マンガン錯体 / 配位構造
研究概要 本プロジェクトでは実験室において軽元素から重元素まで測定可能な新規X線吸収分光装置の設計・開発を行った。まず、軽元素の測定を可能にするためにターボポンプ及びロータリーポンプを用いた真空系の整備を行った。これにより装置各部の真空度はX線発生室が10^<-5>Pa台、分光室及び試料室が10^<-4>Pa台の高真空に保たれる。X線発生のためのX線管球には開放型のX線管球を用いた。これは低エネルギー領域でのEXAFS(Extended X-ray Absorption Fine Structure)スペクトルの測定を行うには、X線管球から放出される連続X線成分を使用する必要がある。しかしながら通常の封入型X線管球では低エネルギー側の連続X線成分はベリリウム窓に吸収されてしまう。そこで、通常の封入型X線管球のべリリウム窓を除き、装置と連動して真空引きを行うことにより、低エネルギー側で所望するX線強度を得ることが出来た。次に、幅広いエネルギー領域においてX線の単色化を行うため、分光結晶の選択を行った。一部の分光結晶については既にあるものを用い、足りないエネルギー領域をカバーするために新規に分光結晶を購入し、装置に組み入れた。しかしながら本装置ではヨハン型湾曲分光結晶を使用しており、それは大変高価なものである。そこで、湾曲分光結晶製作法及びその曲率評価法の確立のために、平らな分光結晶を購入し製作及び評価を行った。評価の結果、製作した分光結晶は所定の曲率を有していることが解った。計測系では、透過法、蛍光収量法及び全電子収量法の3種類のX線吸収スペクトル測定法に対応するため新たな計測モジュールを購入し、計測したデータについてパソコンとの高速データ通信を行えるようにした。これらの整備により、実験室系で3種の測定法を選択でき、軽元素から重元素までの測定が可能であるX線吸収分光装置の組み立てを完成した。得られた基礎的データより所望したスペックは達成されたものと思われる。


 

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