パルス電子-核二重共鳴法による不安定反応中間体構造の研究


研究課題名 パルス電子-核二重共鳴法による不安定反応中間体構造の研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1997
研究期間 1996-1997
研究課題番号 08640630
研究代表者 大庭 裕範  (オオバ ヤスノリ) 東北大学・反応化学研究所・助教授
研究代表者番号 10176985
研究機関 東北大学 研究機関番号:11301
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 物理化学 研究分野コード:341
キーワード 電子スピン共鳴 / パルス電子スピン共鳴 / 反応中間体 / 電子核二重共鳴 / 光化学反応
研究概要 1)ポリフィリン-キノン間の光誘起電子移動反応の観測
亜鉛テトラフェニルポルフィリン(ZnTPP)-キノン類の光誘起電子移動反応によって生成した過度ラジカル、ZnTPPカチオンラジカルは広幅なスペクトルを示し、超微細分裂が分離して観測されない。このラジカルについて、次の2種類のENDORスペクトルの観測を試みた。
a)直接法 スピンエコ-信号の強度変化をラジオ波周波数(NMR周波数)にたいしてプロットしスペクトルを記録する方法である。b)デカップリング法 二重共鳴と同じ条件でフ-リェ変換スペクトルに注目すると、ラジオ波が照射された超微細結合についてデカップルされたスペクトルを得る。
以上の方法を試みたが、十分なENDOR効果を観測できなかった。その原因として、次の3点が考えられた。
1)試料の濃度、溶媒の粘性、測定温度の3条件が最適ではない。2)RF 強度の不足。3)RFとEPR自由誘導減衰の干渉。これらについて、以下のような検討を行っているが、現在、まだ終了していない。
1)より低濃度、高粘性、低温度を検討しているが、共振器について若干の改良が必要である。2)現在所有しているパワ-アンプの出力不足を補う方法を検討している。3)RF コイルの幾何学的な形態およびRFおよびマイクロ波パルス列の改良を検討している。
2)磁場の安定化 FM検出の磁場測定装置(EFM-9600)を用いて磁場の変動を検出し、電磁石を安定化することを目的としたが安定に磁場にフィ-ドバックをかけるために十分なNMR信号を得られない。さらにFM検出における感度を向上するため、変調の方法、周波数、大きさについて試作検討をしている。
発表文献 R.Satoh: "Photoinduced electron transfer from 2inc myoglobin to bemzoquinone studied by Fourier transform EPR" J.C.S.,Faraday Transactions. 93. 537-544 (1997)
N.Mizuochi: "A two-dimensional EPR mutation study on excited multiplots states of fullerene linked to a nitric oxide radical" J.Phys.Chem.A,. 101. 5966-5968 (1997)


 

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