試料回転を行っている固体中の同種核2スピン系が運動している場合のNMRスペクトル


研究課題名 試料回転を行っている固体中の同種核2スピン系が運動している場合のNMRスペクトル
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1995
研究課題番号 07740479
研究代表者 桑原 大介  (クワハラ ダイスケ) 岡崎国立共同研究機構・分子科学研究所・助手
研究代表者番号 50270468
研究機関 岡崎国立共同研究機構 研究機関番号:63901
研究種目 奨励研究(A) 研究種目コード:210
研究分野[2] 物理化学 研究分野コード:341
キーワード 固体NMR / 同種核2スピン系 / スピン運動
研究概要 試料回転下にある固体中の同種核2スピン系がn個のサイト間をジャンプしている場合に、NMRスペクトルがどのように変化するかを計算するために、数値積分法を用いてマスタ-方程式を積分する理論を完成させた。その理論に基づいてNMRスペクトルを計算するプログラムを作成し大型計算機上で実行させたが、スピン系が2サイト間ジャンプあるいは3サイト間ジャンプをしている場合までは実用的な計算時間に収めることができた。最初に、off magic angleで回転している^<13>C-^<13>C2スピン系が、その結合方向に垂直な軸の周りにジャンプ運動を行っている場合のNMRスペクトルを計算した。運動モデルはそのまま試料回転軸をmagic angleとし、rotational resonance条件のもとで現れる粉末パタ-ンが運動速度とともにどのように変化するかも計算した。さらに^<13>C-^<13>C2スピン系の一方のスピンが正四面体の中心に位置し、もう一方が3つの頂点を飛び移っている場合の計算も行った。計算の結果、同種核2スピン系のNMRスペクトルは、系がどのような運動を行っているかをよく反映することがわかった。そしてこの系のNMRスペクトルを解析すれば固体状態の物質中に存在する分子運動のみならず、分子の配座変換を直接検出できることを示した。しかし、スピン系が4サイト以上のポテンシャル最小位置間をジャンプしている場合を計算しようとすると、本研究で用いた数値積分法では膨大な計算時間を必要とすることも判明した。


 

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