ブラジルと日本におけるポルトガルの領土拡張政策と宗教活動に関する総合的な研究


研究課題名 ブラジルと日本におけるポルトガルの領土拡張政策と宗教活動に関する総合的な研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1998
研究期間 1996-1998
研究課題番号 08044028
研究代表者 小岸 昭  (コギシ アキラ) 京都大学・総合人間学部・助教授
研究代表者番号 60000600
研究機関 京都大学 研究機関番号:14301
研究分担者 エングルベルト ヨリッセ(エングルベルト ヨリッセン):京都大学・総合人間学部・助教授 (10252397)
徳永 恂(トクナガ マコト):大阪国際大学・政経学部・教授
細見 和之(ホソミ カズユキ):大阪府立大学・総合科学部・講師 (90238759)
シュペルバ- S.F.(シュペルバ- エスエフ):カンピーナス大学・文学理学部・教授
米井 力也(コメイ リキヤ):大阪外国語大学・外国語学部・助教授 (50178373)
研究種目 国際学術研究 研究種目コード:160
審査区分 共同研究 区分コード:12
研究分野[2] 実験系心理学 研究分野コード:221
キーワード ポルトガル / 植民地支配 / マラ-ノ現象 / イエズス会 / ユダヤ人 / 異端器官所 / 隠れキリシタン / 隠れユダヤ教徒
研究概要 1998年8月、16世紀末から17世紀初めにかけてカトリックへの改宗ユダヤ人「マラ-ノ」が大勢ポルトガルから移住してきたアムステルダムを中心に、フィ-ルドワ-クを行った。とくにその南方10キロの寒村アウデルケルクのユダヤ人墓地での調査は、二重の信仰に引き裂かれたマラ-ノの意識構造を知るうえですこぶる意義のあるものとなった。さらに同年8月下旬、北ポルトガルの山間の村ベルモンテを中心に、最後のマラ-ノの実態調査を行った。その際、ポルトガル・マラ-ノの研究者マリア・ガルシア女史とも直接会って、とくに20世紀におけるポルトガル・マラ-ノの歴史に関する知識を飛躍的に広げることができた。このような北ポルトガルにおける現地研究者との交流と資料収集は、異教徒に不寛容なカトリック王国ポルトガルの数百年におよぶ宗教政策を知るうえできわめて重要な意味を持っていた。さらに1998年12月、インド南部ケララ州のコ-チンと、大都市ボンベイおよびカルカッタにおいて、インド・ユダヤ人の歴史についての調査を行った。これらの調査は、ポルトガルからインドを経て日本に渡ってきたイエズス会士とマラ-ノ系冒険商人の活動の軌跡を日欧文化史の立場から追究するために、また「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」に大別されるインド・ユダヤ人の帰属意識とその特異な歴史を解明するために、どうしても必要なものだった。今年度は最後に大分で、イエズス会士が日本においてその布教活動を遂行するため、当地の金鉱発掘に関わっていた歴史を検証した。
以上、科学研究費補助金による3年間の調査によって、ポルトガル本国におけるマラ-ノの歴史に関して、またユダヤ人が大勢移住して行ったオランダ、インド、ブラジルおよび日本におけるポルトガルの宗教活動に関して、数々の新しい知見を得ることができた。
発表文献 細見 和之: "言葉と記憶" 思想. 8. 110-122 (1998)
細見 和之: "ファシズムの影のもとで" 詩学. 54・3. 60-61 (1999)
エンゲルベルト・ヨリッセン: "Seinenicht/beschniffene Hautrelleu. Finduns.Er finduns nationales" ドイツ文学研究報告43号、京都大学総合人間・ドイツ部会. 43. 1-56 (1998)
エンゲルベルト・ヨリッセン: "Deerslen Europcier in Japan-che Piasenzolov Lenukain in Japan" ABP Zeifschinflzur portugresischspar. Welf, Uoln. 1. 3-23 (1998)
エンゲルベルト・ヨリッセン: "魂とスパイス・十六世紀のポルトガル植民地政策とイエスズ会士ルイス・フロイス" 日本人はキリスト教徒をどのように受容したか・日文研共同研究報告・日文研業書. 17. 213-248 (1998)
米井力也: "東方の三博士-キリシタンの聖書翻訳" 日本人はキリスト教徒をどのように受容したか・日文研共同研究報告・日文研業書. 17. 19-36 (1998)
米井力也: "キリシタンの文学-殉教をうながす声" 平凡社, 287 (1998)
小岸 昭: "十字架とダビデの星・隠れユダヤ教徒の500年" NHK出版, 368 (1999)


 

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