| 研究課題名 | 両眼視差の分布にもとづく運動知覚 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1995 |
| 研究期間 | 1995-1995 |
| 研究課題番号 | 07851003 |
| 研究代表者 | 伊藤 裕之 (イトウ ヒロユキ) 九州芸術工科大学・芸術工学部・助教授 |
| 研究代表者番号 | 40243977 |
| 研究機関 | 九州芸術工科大学 研究機関番号:17103 |
| 研究種目 | 奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 運動検出 / 運動知覚 / 仮現運動 / 立体視 / 両眼視差 / ランダムドットステレオグラム / フ-リエ運動 / 非フ-リエ運動 |
| 研究概要 | 両眼視差分布の変化に基づく運動知覚の諸特性について実験的に調べ,輝度分布の変化に基づく運動知覚の特性と比較した.マトリクス状に並んだ個々の長方形領域が,ランダムな2値の奥行をもつような両眼立体視パタンをランダムドットステレオグラムで作成し,コンピユ-タ制御により2台のディスプレ-上に提示した.2フレ-ムの仮現運動を生起させ,パタンが左右どちらに動いたかを判定させた.凸の長方形の割合を変化させることで,パタンの複雑さをコントロ-ルした. 1.フレ-ム間移動量が大きいほど正答率はチャンスレベルに近づいた. 2.パタンが単純な方が,正しい運動方向の判断可能域が大きかった. 3.単純なパタンでは,移動と共に奥行を反転させても,正しい運動方向の判断ができた. 4.複雑なパタンでは,移動と共に奥行を反転させると,逆転運動が知覚された. 5.逆転運動は,ISIが短かい時または提示時間が短かい時に,より高い割合で生じた. 従来一般に採用されている運動知覚の分類では,形態に感受性がないが時空間パラメ-タに敏感な単眼性のフ-リエ運動と,より高次の形態を手がかりとした非フ-リエ運動にわけられる.しかし,非フ-リエ運動であるはずの両眼立体視による運動においても,奥行に基づいて,フ-リエ運動と非フ-リエ運動に似た2種類の運動検出メカニズムが存在すると考えられる.これらの結果は,両眼視差に基づく運動知覚と輝度に基づく運動知覚において,運動検出の原理が共通であることを示している. |