| 研究課題名 |
条件文推理におけるバイアスに対するル-ルアプロ-チ的研究 |
| レコードタイプ |
研究実績報告 |
| 報告年度 |
1995 |
| 研究期間 |
1995-1995 |
| 研究課題番号 |
07710068 |
| 研究代表者 |
山 祐嗣
(ヤマ ヒロシ) 神戸女学院大学・人間科学部・助教授 |
| 研究代表者番号 |
80202373 |
| 研究機関 |
神戸女学院大学 研究機関番号:34510 |
| 研究種目 |
奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] |
実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード |
条件推理 / ウェイソン選択課題 / マッチングバイアス / ヒュ-リスティックス / 否定 / 条件真理表 / 関連性判断 |
| 研究概要 |
ウェイソン選択課題と条件真理表判断課題において観察されるマッチングバイアスが、各事例が条件文の真偽に関連しているかどうかという関連性判断の過程で生じ、明示されている名辞が関連しているという判断を受けるというEvansの主張を批判するためにデザインされた実験を行った。第1の点は、1994年度の研究と重複するが、二重否定を用いたものである。Evansに従えば、「pならば、A以外ではない」では、後件で明示されているのはAなのでこれが選択されることになる。しかし筆者は、否定辞が含まれる条件文では、「否定辞が削除されることがル-ルの違反である」というヒュ-リスティクスによって、「A以外ではない」では「A以外」がル-ル全体にたいする違反を導いていると考える。両課題でマッチングバイアス理論と筆者の理論から反応パタ-ンを予想し、実際の選択率と照合した結果、ウェイソン選択課題においてはマッチングバイアス説がデ-タを説明したが、条件真理表課題では筆者の理論の方がデ-タをよりよく説明した。すなわち、ウェイソン選択課題には事例とル-ルの関連性判断の過程が含まれ、そこでマッチングの効果が生じていると考えられたが、条件真理表判断課題は筆者が仮定するメカニズムで生じていることが示唆された。第2は、認知的効用という点からである。A集合とAではない集合を比較した場合、一般には前者の方が圧倒的に小さいので、集合内での違反候補の探索もこちらが易しい。したがって、「pならば、Aである」でも「pならば、Aではない」でもAが選択されやすいと説明できる。この仮説を検証するために、後件集合の要素数を2とし、「Aではない」が直接Bを指すような材料を用いて条件真理表構成課題を課した。その結果、マッチングバイアスは大きくは生じず、かつ従来の説では説明できない確証と反証の順序による効果が生じた。この効果の説明は、今後の課題である。 |
| 発表文献 |
山祐嗣: "推論" 児童心理学の進歩. 34. 67-90 (1995)
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