瞬間呈示法による主観的輪郭知覚の微小生成過程の検討


研究課題名 瞬間呈示法による主観的輪郭知覚の微小生成過程の検討
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1995
研究課題番号 07710066
研究代表者 高橋 晋也  (タカハシ シンヤ) 豊田工業大学・工学部・講師
研究代表者番号 70260586
研究機関 豊田工業大学 研究機関番号:33924
研究種目 奨励研究(A) 研究種目コード:210
研究分野[2] 実験系心理学 研究分野コード:221
キーワード 図形手がかり / 不完全性 / 連続性
研究概要 瞬間呈示法により,主観的輪郭知覚の微小生成過程における図形手がかりの作用を検討した.Rock & Anson(1979)により指摘された2種類の図形手がかりのうち,不完全性(incompletion)の強度を体系的に操作するため,Parks(1990)を参考に,誘導図形要素の左右対称軸の本数を異にする4種類の刺激パタ-ンを作成した.それぞれのパタ-ンの図形要素がもつ対称軸は0本,1本,2本,4本であり,対称軸が多くなるほと図形要素の不完全性が小さくなる(すなわち,より自己充足した完全な図形となる)ため,不完全性の作用が有効になる微小生成過程の後期段階でその影響が現れると推測された.一方の連続性(alignment)手がかりについては,主観的輪郭の一部を構成する実在エッジの長さおよび物理的連続性を統一することで,各パタ-ンでの強度を等しくした.実験では,タキストスコ-プを使用し,これらのパタ-ンを10,30,50,70,100,150,200,300msの8種類の呈示時間でランダムに呈示し,各観察試行において主観的輪郭の明瞭度評定(0〜10の11段階)を行った.その結果,図形要素の対称軸が多いパタ-ンほど明瞭度評定値の全体的な水準は低くなり,通常自由視での観察結果と合わせ,図形要素の対称軸の本数で不完全性の強度わ変化させる刺激操作方法の妥当性が確認された.また,呈示時間の関数としての評定値の変化はいずれのパタ-ンにおいても単調増大傾向となり,2種類の図形手がかりの作用潜時の差(高橋,1991)を反映する明確な特徴は見出せなかった.本実験結果を踏まえ,今後の課題として,数段階の強度の不完全性と連続性の掛け合わせによる多数種類の刺激パタ-ンを作成し,それらにおける主観的輪郭知覚の微小生成過程を分析することにより,両図形手がかりの相互作用の様相をより詳細に検討することの必要性が示された.
主観的輪郭
微小生成過程
瞬間呈示法


 

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