分裂病の連想障害について:意味プライミング実験による検討


研究課題名 分裂病の連想障害について:意味プライミング実験による検討
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1995
研究課題番号 07710064
研究代表者 中川 敦子  (ナカガワ アツコ) 金沢医科大学・医学部・助手
研究代表者番号 90188889
研究機関 金沢医科大学 研究機関番号:33303
研究種目 奨励研究(A) 研究種目コード:210
研究分野[2] 実験系心理学 研究分野コード:221
キーワード 精神分裂病 / 言語連想 / 意味プライミング / 注意
研究概要 被験者は外来通院の分裂病患者10名。各患者の症状評価は精神科医2名によって行われた。課題は、プライム、タ-ゲットともに視野中央に提示する語彙判断であった。実験計画;プライム条件(反対、遠隔連想、無関連、中立)×SOA(67msec,750msec)の被験者内2要因実験。反対、遠隔連想という意味関係は、意味ネットワ-ク上のタ-ゲットとの意味距離がより近い、より遠いことをそれぞれ示した。刺激:各試行はプライムとタ-ゲットの平仮名表記の文字列ペアより成った。1つの刺激リストは,YES反応用の4つの異なった意味的関係を含む24ペア、およびNO反応用の非単語(単語の1文字を入れ替えて作られた)を含む24ペアによって構成された。4つの刺激リストを設け,1つの刺激リスト内で同じタ-ゲットが繰りかえされることはなかった。例えば,リスト1で反対語条件(さむい-あつい)のタ-ゲットは,リスト2では遠隔連想条件(あせ-あつい),リスト3では無関係条件(ゆずる-あつい),リスト4では中立条件(くうはく-あつい)であった。手続き;各被験者に、練習の後,4ブロックをとおして4つの刺激リストが与えられた。各試行では、視野中央に注視点そしてプライム60msecの提示後、ISI(SOA条件によって7msecまたは690msec)の後、タ-ゲットが示された。被験者は、実験中は視野スクリ-ンの中心を凝視し、タ-ゲットが有意味な文字列(単語)であるか否か(非単語)の判断をボタン押しによってできるだけ早くかつ正確に行なうよう求められた。
結果;分析は単語に対する正反対時間およびエラ-率について行ない、反応の促進および抑制効果は,各プライム条件での反応時間が中立条件(くうはく)での反応時間よりも早いか遅いかによって決定された。外来通院の予後良好な分裂病患者の意味プライミングパタンは、コントロ-ル群のパタンと同様であった。各症状と意味プライミングパタンの関係について検討したが、明らかな結果は得られなかった。


 

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