| 研究課題名 | 遮蔽された物体の知覚-生態光学的分析- |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1995 |
| 研究期間 | 1995-1995 |
| 研究課題番号 | 07710063 |
| 研究代表者 | 中沢 仁 (ナカザワ ヒトシ) 帝京大学・文学部・講師 |
| 研究代表者番号 | 60246006 |
| 研究機関 | 帝京大学 研究機関番号:32643 |
| 研究種目 | 奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 遮蔽された物体の知覚 / 計算理論 / 生態光学 |
| 研究概要 | 遮蔽された物体を視覚系がどのようにとらえているのかを、成人と乳幼児における結果を比較するという方法をとり、発達的見地からふまえた生態光学的な分析を行うことによって、遮蔽知覚に対するアプロ-チを確立し、かつ視覚系の統一的な計算理論を構築することを試みた。 まず、成人を被験者として、輪郭図形および充実図形を実験刺激として用い、遮蔽関係を表現した図形の様々な位置における光点の検出閾を測定することによって、遮蔽された物体の形状がどのように知覚されているのかを閾という概念によって定義できるかどうかを確認したが、明確な結果を得ることはできなかった。しかし、光点の強度における検出閾においては違いがみられなかったが、被験者からは「『違和感』がある場合がある」という内観報告を得たところから、このアプロ-チが完全に誤りというわけではないことが示唆される。 また、このような内観報告は、刺激図形が運動している事態においてより多くなる傾向がみられた。このことから、乳幼児の遮蔽知覚において重要な意味を持っていると言われている刺激の運動の効果が、成人においても何らかの意味で存続していることが示唆された。 乳幼児を被験者とした実験は、現在継続中であるが、乳幼児の視力に適した範囲で形態の違いを表現することはかなり困難で、未だ分析に値する結果を得るに至っていない。 今後は、乳幼児に対して詳細な結果を得るに至る刺激を検討しながら実験を継続していくとともに、成人の遮蔽知覚を示すよりよい指標を探索していく。 |