| 研究課題名 | 複合音の知覚における部分音融合に音源の空間的分散が及ぼす影響 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1995 |
| 研究期間 | 1995-1995 |
| 研究課題番号 | 07710059 |
| 研究代表者 | 池田 和夫 (イケダ カズオ) 高知大学・人文学部・助教授 |
| 研究代表者番号 | 30202881 |
| 研究機関 | 高知大学 研究機関番号:16401 |
| 研究種目 | 奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 聴覚 / 複合音 / 部分音融合 / 音源方向 / 空間的分散 |
| 研究概要 | 本研究は、複合音の知覚において、部分音の音源方向の空間的分散が聴取される音の融合感にどのような影響を及ぼすのかを検討することを目的として行われた。 実験は、防響室内に着席した披験者の正面前方に1台の中央スピ-カ-とその左右および下方にそれぞれ4台の周辺スピ-カ-を設置する状況において実施された。すべてのスピ-カ-は披験者の聴取位置から等距離(100cm)に、隣接するスピ-カ-間のなす角度が13.7°となるように固定された。刺激音は、220Hzを基本周波数とし、第2倍音から第6倍音を部分音とする複合音であり、基本音およびお部分音の立ち上がり減衰時間は100ms、定常時間は600msであった。標準刺激は、基本音およびすべての部分音が発音および消音ともに同期するが、基本音および第3〜第6倍音が中央スピ-カ-より提示され、第2倍音は中央もしくは周辺のいずれかのスピ-カ-より提示された。比較刺激は、第2倍音の発音および消音が、0msから100msまで5ms単位で段階的に他音と非同期(遅延)するように設定され、基本音およびすべての部分音が中央スピ-カ-より提示された。測定は極限法により行われ、上昇系列あるいは下降系列において、1500msの刺激間間隔で対提示される標準刺激と比較刺激の融合感が比較された。 披験者の反応の分析より、標準刺激に比べ融合感が低下すると判断された比較刺激の非同期時間には、第2倍音がいずれのスピ-カ-から提示された場合においても明確な差がないという結果が得られた。すなわち、消音および発音が同期する条件下では、部分音の音源方向が空間的に分散しても(本研究では最大54.8°)、同一方向から提示される場合と比較し、複合音の融合感が顕著に低下することはないということが明らかとなった。 |